一公の将棋雑記

将棋に関する雑記です。

悪夢の社団戦2023・第1日目(前編)

2023-09-09 22:44:41 | 社団戦
6月25日に行われた社団戦第1日目の模様を、自戦記を中心に記そうと思う。
それに伴い、1局目、3局目、4局目は仕掛けの場面から最終手までをワードに記録しておいたので、8日にそれを開いてみた。
ところが、3局目と4局目の記譜が消滅しており、私は困惑した。
私が記譜を記したのは間違いない。それがなんでなくなっているのか!?
2局目の終盤の場面は日にちを置いて書いたのだが、そのときにごちゃごちゃやって、3局目と4局目の記譜を消去してしまったのだろうか。
惨敗だった3局目はともかく(もっともこの将棋も、最後にちょっとした綾があったのだが)、快勝した4局目は、自分自身のためにも、記録に残しておきたかった。
私は自分のアホさ加減に、ただただ怒りを覚えた。本当に私はバカだ。
顧みれば、最近は指導対局の記録もボロボロで、すべてがいい加減だ。むかしはもっと将棋を大事にしていた。しかし最近は将棋に対し、蔑ろの姿勢になっている。猛省しなければならない。
ひとつ言えることは、指した将棋は、記憶がハッキリしているときに、とっととアップするに限るということだ。
とりあえず、書けるところだけ書いておこう。

第1日目は12時集合。場所はおなじみ、産業貿易センター台東館である。私は都バスを利用し、木村晋介会長、A氏、Kan氏、阿部氏、山本氏、山野氏と、いつものメンバーが集まった。
その中に、見慣れぬ外国人がいる。どうも「ねこまど」の生徒らしいのだが、ねこまどは今年、社団戦に出場しないので、ウチで面倒を見てくれないか、ということになったらしい。
だけど7部赤には、「ねこまどタマ」というチームが出ている。なんでここから出ないの? まあいいが。
藤原父子が遅れて到着し、これでメンツがそろった。今年はチーム7人に復活し、私が大将。以下、私は大将で、以下藤原長男、阿部氏、藤原父、エザル・ベルク氏、藤原次男、木村会長の布陣となった。相手は将GiveチームBである。
対局の前に、開会式である。いつものお偉方にまじって、今年は蛸島彰子女流六段の開会の言葉があった。最近は「レジェンド」という言葉が安売りされているが、蛸島女流六段にこそ、この言葉がふさわしい。
所司和晴七段の号令で対局開始。私の先手で、四間飛車に振った。相手は腰掛け銀から右四間飛車に構える。私は大事を取って、▲7八金と備えた。

第1図以下の指し手。△6五歩▲同歩△同銀▲同銀△同飛▲2二角成△同銀▲6六歩△6二飛▲8四角(第2図)

△6五歩は当然。これに▲5八金型だったらいろいろ考えてしまうが、▲7八金型なので、堂々と▲同歩と応じる。
銀、角を交換して▲6六歩。ここ、勢いは▲6五飛だが、△同桂が△5七桂成の先手になり、良くないと思った。
△6二飛に、▲8四角が善悪を超えた手。いや厳密には疑問手なのだろう。だが、的確に咎められなければ、私が有利になる。そして、正着は指されないと思った。

第2図以下の指し手。△6三金▲6五歩△8二飛▲6四歩△5四金▲7三角成(途中図)
△9二飛▲6三歩成△1五歩▲同歩△1六歩▲6四と△1五香▲5四と(第3図)

コロナ禍が明けたので、隣との間隔が狭くなっている。でも私が見えるのは副将の将棋だけだ。長男君の将棋はしっかりしているので、私は心配していない。
▲8四角に△8二銀は、▲7一銀△同銀▲7三角成で先手十分。よって後手氏は△6三金と上がったが、私はじっと▲6五歩と伸ばす。
△8二飛には構わず▲6四歩。△8四飛なら▲6三歩成で、これは先手優勢。よって後手氏は△5四金と力強く上がったが、これが敗着。私は▲7三角成(途中図)として、勝勢に近い優勢となった。

とすると、△6三金が悪手だったかもしれない。といって代わる手も分からず、じゃあ▲8四角は意外に好手だったかもしれない。
以下と金を作り、そのと金で相手の金を取っては、先手必勝形である。

第3図以下の指し手。△2五角▲3六銀△3三桂▲5三と△2一玉▲6一飛成△5一歩▲7四馬△3一金▲1八歩△3六角▲同歩△2五桂▲4三と△3五歩▲4七馬△3六歩▲同馬△2四銀▲5一竜△4一歩▲3二歩△同金▲同と△同飛(第4図)

私の必勝形ではあるが、そこは人間が指しているので「ふるえ」がある。社団戦は今年からスターティングメンバーが7人になり、それだけ「責任」が分散されそうだが、実際は逆だ。ひとりの勝敗が影響する人数が増えたことで、かえって重責感が増す。ここが団体戦の恐ろしいところだ。
私の指し手もモタモタしていて我ながら歯がゆいが、着実にゴールに近づいている。

第4図以下の指し手▲6五角△3一歩▲4四桂△1二玉▲3二桂成△同歩▲同角成△3五歩▲4一竜△3一銀打▲同竜△同銀▲1一金△同玉▲2一金(投了図)

▲6五角△3一歩に、▲4四桂が残酷な決め手。ただ、飛車を取って桂を渡したから、気を付けなければならない。
たとえば▲3六馬がいなくなったら、△3六桂でトン死だ。必勝形のときは、こういうあり得ない展開も気になるのである。
幸い、本譜は波乱がなかった。▲2一金まで、私の勝ちとなった。大将の重責が果たせ、ほっと一息である。
なお、最後の▲1一金~▲2一金は、▲2一銀から簡単な詰みだが、また記譜を錯覚しているのだろうか。

自分が勝てば、ほかの勝敗はどうでもいいのだが、ほかは勝ったり負けたりで、4勝3敗。木村会長も勝った。感想を聞くと、「うまく相手の攻めを受けられた」とご満悦。会長が勝てば何よりである。チームも個人も、幸先よいスタートとなった。
(つづく)
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