一公の将棋雑記

将棋に関する雑記です。

4月6日のLPSA麹町サロンin DIS(前編)

2023-09-20 01:01:39 | LPSA麹町サロンin DIS
4月6日(木)にLPSA麹町サロンin DISで指導対局を受けたときの記譜が出てきたので、自戦記を書きたい。
当日は御徒町のディスカウントストアで、ドライブルーベリーを買った。が、あんずボーは1袋5本入り88円から128円に大幅値上げされており、買う気が失せた。いくら物価高とはいえ、値上げ幅がえげつなさすぎる。
四ッ谷駅近くの小諸そばで二枚もりをたぐり、麹町サロンに向かった。
今回は中倉宏美女流二段、島井咲緒里女流二段の二本立てである。どちらも3月中旬に申し込んだが、島井女流二段の回は、満席になっていた。ところがのちに空きが出て、これはこれで悩んだ末、当初の予定通り、申し込んだ。
まずは宏美女流二段戦である。宏美女流二段に指導対局を受けるのは相当に久しぶりだ。昨年11月27日にMinerva交流団体戦に参加した私は宏美チームに入ったが、面と向かって交流はしなかった。だが今回は対面となり、我が頭髪を見られるわけだが、やむを得ない。
宏美女流二段の前に座ると、宏美女流二段が私の頭を一瞬じっと見た……気がしたが、私は黙って耐えるよりなかった。

初手からの指し手。▲7六歩△3四歩▲2六歩△4四歩▲4八銀△4二銀▲5六歩△4三銀▲5八金右△3二金▲2五歩△3三角▲7八銀△8四歩(第1図)

私は3手目に居飛車明示。宏美女流二段は角道を止めたから、てっきり振り飛車かと思った。
ところが宏美女流二段は雁木に組んだ。ここから中飛車にする手もあるが、まあ居飛車であろう。私は相居飛車を好まないが、仕方ない。
▲7八銀に△8四歩。宏美女流二段の居飛車が確定した。

第1図以下の指し手。▲7七銀△6二銀▲6八玉△7四歩▲7八玉△5二金▲7九角△6四歩▲6六歩△7三桂▲6七金△8五歩(第2図)

▲7八玉に宏美女流二段は△5二金と、まだ玉の態度を明らかにしない。どっちにしろ私は、慎重に駒組を進めるしかない。

第2図以下の指し手。▲2四歩△同歩▲同角△同角▲同飛△2三歩▲2八飛△4一玉▲6八金直△6三銀▲4六歩△8一飛▲3六歩△5四歩▲5八金△9四歩▲9六歩△1四歩▲1六歩(第3図)

私の▲2四歩からの角交換は、こう指すところだろう。
宏美女流二段は△4一玉と寄り、ようやく玉の態度を明らかにした。そしてここからはお互い角を持っているだけに、角の打ち場所に気を付けて進めなければならない。▲5八金あたりはその方針に沿ったものだ。

第3図以下の指し手。△4二玉▲4七銀△6五歩▲同歩△同桂▲6六銀△6四歩(第4図)

宏美女流二段の△4二玉も、バランスを取った手。私の▲4七銀に、宏美女流二段は△6五歩▲同歩△同桂と、局面をほぐしにきた。私は△6五同桂で△3九角も覚悟したが、宏美女流二段にその気はなかったようだ。
私もそろそろ中盤の勝負手を放たなければならない。

第4図以下の指し手。▲2六角△5三金▲4八角△8六歩▲同歩△同飛▲8七歩△8一飛(第5図)

私は▲2六角と打ったが、宏美女流二段に手厚く△5三金と備えられ、不発となった。私は▲4八角と引き、何かのときの9筋攻めを見たが、玉側の攻めなので微妙だ。
それを知ってか知らずか、宏美女流二段は飛車先の歩を交換して涼しい顔だ。本局、宏美女流二段はほとんど私語を発さず、おとなしい。

第5図以下の指し手。▲1五歩△同歩▲1四歩△9五歩▲1五角△5二玉▲5九角△9六歩▲9八歩△1二歩(第6図)

私は▲1五歩と、こちら側から行った。△同歩に▲1四歩。ちょっと私らしくない洒落た手だが、△同香なら▲1五香△同香▲同角が王手になるので、以下なんとかなると見ている。
そこで宏美女流二段も△9五歩の攻め合い。しかし私は▲1五角と飛び出し、ポイントを挙げたと思った。
もっとも△5二玉に▲5九角と引き、しまいには双方とも、端に歩を謝った。どちらも暴発しないのである。

第6図以下の指し手。▲8六角△7五歩▲同銀△7七歩▲同桂△8五歩▲6五桂△8六歩▲5三桂成△同玉▲8六歩(第7図)

私は▲8六角と出たが、意味不明。そこから▲6五銀△同歩▲7七桂~▲6五桂と進めばまだしもだが、その間上手も指すわけで、とうてい下手の攻めがうまくいくとは思えない。
ところが宏美女流二段は△7五歩と呼応し、それならこちらも新たな攻め筋が構築できそうな気がした。
▲7五同銀に△7七歩。これも▲同桂と取り、以下宏美女流二段の攻めに応じる形で、駒を捌いた。
最終▲8六歩では▲8六銀のほうが平穏だったが、△3九角を気にした。

第7図以下の指し手。△3九角▲2五飛△3三桂▲1五飛△7四桂▲同銀△同銀(第8図)

宏美女流二段は、それでも△3九角。これに▲3八飛は、△7五角成▲同歩△4九銀でバリバリ攻められるのがイヤだった。
そこで私は▲2五飛と浮いたが△3三桂▲1五飛と追われ、△7四桂が洒落た手に思われた。
次の△8六桂が厳しく見え、私は思わず考える。しかしあまりに長考するのもアレなので、▲同銀と取った。しかし△同銀と取り返された形は、下手が角桂交換の駒損である。私は指す手に窮してしまった。

(つづく)
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