1931年アメリカを舞台に、大陸横断特急<フライング・プッシーフット>で発生するバカ騒ぎを比較的普通の人間の視点から描いた「鈍行編」と、ちょっと普通でない人の視点で描く「特急編」から構成したもの。
豪華列車で車掌がまず皆殺しにされ、乗客を皆殺しにしてでも留置中の指導者を奪還しようという黒服のテロリスト集団と、面白半分に乗客を皆殺しにしてでも鉄道会社から金を巻き上げようという白服のギャング集団が鉢合わせ。さらに貨物室のお宝を盗み出そうという不良集団やら泥棒カップルやらが紛れ込み、混乱が頂点に達したところで怪物が出現する。
黒服も白服も、乗客の子供すら関係なく殺戮を繰り広げる怪物“線路の影をなぞる者(レイルトレーサー)”とは何物なのか?
「甘さや同情ってのは、強者だけが持ち得る特権だ。そして……俺は、強者だ」
殺らなければ殺られるなんて必要のない言葉だと豪語する、殺し屋ヴィーノの言葉。
不死者から悪魔まで跋扈するバッカーノ!・シリーズではあるけれど、最強最悪が不死でも何でもない普通の人間というところがミソ。いや、何が「普通」か、訊かれても困りますが……。
っていうか、こういうキャラを見ていると『ガンパレード・マーチ』を思い出しますね。小さなトカゲが必要だからと大きくなり羽を生やし火を噴くようになり、ただの人間が他の人より少しだけ早く考え、一歩分だけ早く動き、わずかな努力の絶え間ない積み重ねによって人より生じて人を超える人外の者になるような、そういうところが好きなのですよ。最初から特別な存在ではない、努力した結果で特別になるのだというところが。
【バッカーノ!】【1931鈍行編】【1931特急編】【成田良悟】【不死者】【殺し屋】【ボーイ・ミーツ・ガール】【豪華列車】
豪華列車で車掌がまず皆殺しにされ、乗客を皆殺しにしてでも留置中の指導者を奪還しようという黒服のテロリスト集団と、面白半分に乗客を皆殺しにしてでも鉄道会社から金を巻き上げようという白服のギャング集団が鉢合わせ。さらに貨物室のお宝を盗み出そうという不良集団やら泥棒カップルやらが紛れ込み、混乱が頂点に達したところで怪物が出現する。
黒服も白服も、乗客の子供すら関係なく殺戮を繰り広げる怪物“線路の影をなぞる者(レイルトレーサー)”とは何物なのか?
「甘さや同情ってのは、強者だけが持ち得る特権だ。そして……俺は、強者だ」
殺らなければ殺られるなんて必要のない言葉だと豪語する、殺し屋ヴィーノの言葉。
不死者から悪魔まで跋扈するバッカーノ!・シリーズではあるけれど、最強最悪が不死でも何でもない普通の人間というところがミソ。いや、何が「普通」か、訊かれても困りますが……。
っていうか、こういうキャラを見ていると『ガンパレード・マーチ』を思い出しますね。小さなトカゲが必要だからと大きくなり羽を生やし火を噴くようになり、ただの人間が他の人より少しだけ早く考え、一歩分だけ早く動き、わずかな努力の絶え間ない積み重ねによって人より生じて人を超える人外の者になるような、そういうところが好きなのですよ。最初から特別な存在ではない、努力した結果で特別になるのだというところが。
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