さほどのマニアではないのだけれど、第二次大戦を舞台とした作品を見ていると、けっこうドイツの暗号器エニグマとかトライトンを題材にしたものが多いことに気づきます……というか、集まっちゃいました。特に最近は第二次世界大戦中に極秘扱いになった文書の非公開期限が切れ始めているので、ノンフィクション系が面白いかもしれません。
で、暗号を巡る諜報戦といえば『暗号名エニグマ』とか『エニグマ奇襲命令』とか『暗号機エニグマへの挑戦』とか『イントレピッドと呼ばれた男』(デビット・ニーヴン主演のテレビムービー☆)とかあれこれありますが、やはりエニグマ暗号器をU-ボートごと奪取するという話が本命です。
ちょっと前の映画『U-751』もそれをテーマにした作品でしたが、これは英国海軍の作戦を勝手にアメリカ軍の手柄話にしてしまって非難囂々だったのは自業自得。
同じテーマで海洋冒険小説の重鎮、ダグラス・リーマンが『国王陛下のU-ボート』なんて作品を書いてますが、個人的に好きなのはダドリ・ポープの『囮のテクニック~暗号編』の方。ポープの本は至誠堂からいろんなシリーズが出ていましたが(潰れたけど)、その共通項は「説明が多く、優しく、かつ細かい」こと。B級ハードボイルドや戦記物で、よくウンチクを並べて枚数稼ぎをしているのがあるけれど、これもそう。決まり文句は「それは聞いたことがありますが、一応念のために最初から説明してください」。
大学の先輩が「ポープって訳が読みにくくないか?」と言ってましたが、そんなことはこのシリーズでは感じませんでしたね。
護送船団の回避運動やメリット・デメリット、暗号装置の重要性やその代表的なものまで、折に触れ読者に紹介してくれるという、初心者向けの……って、誉めてるよね。
【囮のテクニック】【暗号編】【ダドリ・ポープ】【暗号機】【潜水艦】【機密保持】
で、暗号を巡る諜報戦といえば『暗号名エニグマ』とか『エニグマ奇襲命令』とか『暗号機エニグマへの挑戦』とか『イントレピッドと呼ばれた男』(デビット・ニーヴン主演のテレビムービー☆)とかあれこれありますが、やはりエニグマ暗号器をU-ボートごと奪取するという話が本命です。
ちょっと前の映画『U-751』もそれをテーマにした作品でしたが、これは英国海軍の作戦を勝手にアメリカ軍の手柄話にしてしまって非難囂々だったのは自業自得。
同じテーマで海洋冒険小説の重鎮、ダグラス・リーマンが『国王陛下のU-ボート』なんて作品を書いてますが、個人的に好きなのはダドリ・ポープの『囮のテクニック~暗号編』の方。ポープの本は至誠堂からいろんなシリーズが出ていましたが(潰れたけど)、その共通項は「説明が多く、優しく、かつ細かい」こと。B級ハードボイルドや戦記物で、よくウンチクを並べて枚数稼ぎをしているのがあるけれど、これもそう。決まり文句は「それは聞いたことがありますが、一応念のために最初から説明してください」。
大学の先輩が「ポープって訳が読みにくくないか?」と言ってましたが、そんなことはこのシリーズでは感じませんでしたね。
護送船団の回避運動やメリット・デメリット、暗号装置の重要性やその代表的なものまで、折に触れ読者に紹介してくれるという、初心者向けの……って、誉めてるよね。
【囮のテクニック】【暗号編】【ダドリ・ポープ】【暗号機】【潜水艦】【機密保持】