付け焼き刃の覚え書き

 本や映画についての感想とかゲームの覚え書きとかあれこれ。(無記名コメントはご遠慮ください)

『第43回日本SF大会 G-con』 2004.8/22(2)

2007-10-01 | イベント・コンベンション
 このあたりで会場近くの中華料理屋へ。
 安くて味もそこそこなのだけれど、人出が足りなくててんてこまい……というか、人の動線に無駄が多いと観察。だって水が出てくるのに10分かかるんだもの……。ランチタイム終了直前にどっと押し寄せた客にあたふた。水を出すのにも、まず回収したコップを洗うところから……。
 なんとかランチ(ユーリンチイ、イカのチリソース、バンバンジイ、コーンスープ、漬け物、アンニン豆腐で700円くらいの)を食べて2時前には会場に復帰。

 そして真っ直ぐ「ワールドコンの部屋」へ。
 ワールドコンがどういうものかを説明しつつ、なんとか3年後には日本でワールドコンを開催しよう!という企画なんだけれど、ついつい自分に何が出来るか考えてしまい、何もできないなと納得して30分で退出。
 そのまま「SFファン交流を考える会」に。ここも天星さんの独演会であった……というか、昨夜の合宿からほとんど同じテーマで8時間しゃべりっぱなしなのに、まだ15年前のダイナコンEXにたどり着かないという奥の深さ。
 そうだよねえ、まだコレクターとかオークションの話にもならないもんねえ。とにかく人脈作って30年というお話。
 でも聞いていて反省した。
 今、SF大会がやっている最中じゃん。歴史が現在進行形で動いているど真ん中にいて、それに参加せずに歴史の確認作業をしていて良いものだろうかと。
 まあ、大会に来ていながら、知り合いと挨拶だけしているだけで終わってしまうというのもありふれているから、それよりは能動的なのかなあ……。

 そんな感じで終了。半ば地元なだけにだらだらと帰宅。あっという間に日常へ。
 ちょっと寂しくもあり。
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『第43回日本SF大会 G-con』 2004.8/22(1)

2007-10-01 | イベント・コンベンション
 大会2日目はいきなり朝からSF寄席で始まります。
 快楽亭プラッCは、あれだ、面白いは面白かったけど、ひんぱんにつっかえていたのがマイナス。くだらないネタなんだから、常にトン・トン・トンッと語ってこそ華。
 2人目にいきなり柳家喬太郎。SFとはほとんど関係ないながらも、朝っぱらから正統派の「死神」。へたにいじってないから面白い。この企画に顔を出した甲斐があったというもの。
 最後は柳家風太郎。特撮ネタでイラストと小道具をあれやこれや使っての30分。これまた面白かったけど、うーん……大須演芸場で観たなら許すな……。

 12時からのコマは「ライトでハードな物語」ということで、野尻抱介氏と林譲治氏が創作を語るという部屋に。
 でも最初の10分で撤退。いくら好きな作家で、いくら話が面白くても、仕切が悪いのはパス。参加者はゲストの話を聞きに行くのです。司会者の話を聞きたいのでもなければ、司会者がゲストと個人的に話すのを聞きたいわけでもないのです。
 そこで1つ隣の「新訳レンズマンの部屋」へ。
 日本で最も初期にレンズマンを紹介した野田昌宏氏。最近新訳した小隅黎こと柴野拓美氏。最近刊のバカSF本でレンズマンを絶賛した山本弘氏。この3名がゲスト☆
 やっぱ面白い。野田さんは「もう忘れたよ」「しらねーな」ともっぱら聞き手でしたが、E.E.スミスのどんなとこがスゴイのかという話から、最初に刊行された時に真鍋博氏がイラストに起用された理由(「いちばん旬だったから」)とか、今度の新訳で生頼範義氏が起用された理由(「最高の物語には最高のイラスト」「真鍋氏のスマートな絵より、血なまぐさい絵を」)とか、あれこれ。あとは、引退すると言っている翻訳者やイラストレイターをどう引き留めるかって話。余談として、アンドレ・ノートンの<太陽の女王号>シリーズが全4巻のうち2巻までで止まったのは、イラストに起用した松本零士が売れっ子になって使えなくなった為だとか。やっぱ、ハヤカワのSFシリーズはライトノベルの原点かも……。

 時間に30分ほど残して部屋を退去し、「名古屋ファンダム史~SFファングループ連合会議の誕生」ということで若尾天星さんの話を聞く。ちらっと顔を出して去るつもりが、なぜか天星さんがこっちの顔ばかり見て話をしているようで席を立てず。きっとその場にいて、顛末をよく分かっていないのが司会と僕くらいと思ったのかもしれません。
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『第43回日本SF大会 G-con』 2004.8/21(2)

2007-10-01 | イベント・コンベンション
 まず最初は星雲賞自由部門を受賞した「王立科学博物館の部屋」へ。途中でお昼を食べに行くところのマーマとちいちゃんと遭遇。旦那は町内会の仕事で夜到着らしい。
 さて企画の方は、第2弾も好調ということで、第3弾の企画会議……というか、今までの楽屋話を紹介しつつ、第3弾のネタを会場からも募集しようという主旨の部屋。
 企画にかかわった経緯とか段取りの話から。受賞コメントでも言ったけれど、別に「宇宙開発の推進をアピールする」ためのものではなく、「SF者の下地を天下あまねくまき散らす」のが目的と断言。いってしまえば、星空への憧れを目一杯に詰め込んだ書籍と模型のセットが200万部出ているってのは、たいしたもんです。
 いろいろアイデアとか裏話とかも出て、よさげなアイデアも幾つか。ただ印象に残ったのは、「食玩」というもののマーケティングに対するシビアな計算かな。ルートに流せる時期とか1個のコストとかアイテム相互の価格差の制限とか……。
 奥が深い。
 ついでに「スミソニアン航空宇宙博物館探訪記」を入手。1頁だけだけど、V2の方向舵の写真が載ってたよ。

 4時30分からは笹本祐一と山本弘による「SF者の本棚~バカSFを探せ!」
 もともとは「センス・オブ・ワンダー」をわかりやすく「バカ」と言い換え、誰も普通だったら思いつかないような突拍子もないアイデアを真面目に追求した作品を探す……という主旨だったのだけれど、笹本さんがかんでいるから結局「事実は小説より奇なり」で、SF作品よりも現実のバカ計画がメインになっちゃいましたね。原子力ロケット、原子力自動車、原子力列車、親子爆撃機……。
 途中で抜け出し、大ホールで「デンキネコ粗大上映会」の最後の30分だけ鑑賞。笑った。あいかわらずのセンスの良さ。古くさいデザイン、オーソドックスなストーリーを演出で笑わせてくれる妙技。

 1日目最後は、日本人としては初めてロシアを公式訪問した漫画家、速水螺旋人さんを中心にしたロシア・トーク。外務省の漫画家派遣事業で、ロシアのコミッシャというコミック・イベントに言った時の話を中心に他のパネラーらがそれぞれの話でロシアの「今」を語ってくれました。

☆インターネットがあるから情報は早い。情報だけならリアルタイム。
☆イベントに参加したロシアの少女が描いた「ゴーゴー夕張」のイラスト。
☆時間や場所や予定がころころ変わり、それに対するアナウンスらしいアナウンスもないのに、いつの間にかなんとなく進行していく不思議。ロシア人にはテレパシーか集合無意識があるらしい。
☆女性オタクもいる。でなければ、なんで最遊記の翻訳にオファーが来たりするものか。
☆ヘンタイはすでにロシア語。
☆オタクの容姿も行動も万国共通。地方都市からモスクワへ出てきてはコミックなどを紙袋いっぱいに買いあさる姿に覚えたデジャブー。平行進化の奇跡のようだ。重装甲タイプもいれば高速軽量タイプもおり、自分のことを話し出すと止まらないのも同じ。
☆どんな分野にもオタクはいる。サバゲーなどミリタリー系で人気なのは第三帝国のドイツ軍コスチューム。おいおい……。

 私的な総括としては「ロシアに行くとペドに目覚める」ということのようです。

 終了後の人混みの中に、知人のN氏をみつける(特に名前を伏す)。「ライトノベル完全読本」の売れ行きは好調らしい。よかった、よかった。

 それから7人で連れ立って、市内のラーメン屋へ。
 タクシー乗り場では、人混みができていて、知っている者も知らない者もおかまいなしにタクシーに相乗りしてましたが、ちょうどラーメン組の直前に1人あぶれた若者が……。
「駅へ行かれますか?」
 おずおずと聞かれたものの
「メシ食いに行くとこですっ!」
 すまんっ!
 ラーメンは美味しかったです。とんこつも思ったほどくどくなかったス。
 難を言えば、向かいの席の兄ちゃんが、自分が食い終わるなりタバコぷかぷかしてたこと。むっかー。
 味ってのは舌半分に鼻半分。風邪をひいたら途端に味がわからなくなる。食事の席の真ん中で喫煙すると言うことは、他人に断りなく調味料をふりかけて回っているようなものと認識して欲しい。自分が好きだからと、他人の刺身に問答無用でケチャップをかけてまわるような配慮のなさ。無礼さ。傲慢さ。そんなにタバコが好きなら、ほぐしてメシにかけて食えといいたい。

 食事時以外なら、まあ、容認しないわけじゃないぞ。
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『第43回日本SF大会 G-con』 2004.8/21(1)

2007-10-01 | イベント・コンベンション
 久々のSF大会。前に名古屋のときに行きそびれ、その後ずーっとご無沙汰だったので6年ぶりくらい?
 朝、8時に家を出て、最寄り駅の20分発の電車に乗り、9時過ぎには岐阜駅。駅ビルの喫茶店でモーニングサービスを食って、42分くらいの市バスで会場へ。のんびりと久々の岐阜の街。ここはおばさんち、こっちはおじさんちと横目で見つつ会場着。直前のバスに乗ったらしい人たちが「時間がかかった」と嘆いていたから、路線の選択は大事。
 
 とりあえずむしゅさんと遭遇。ていとくとも遭遇。意外にも内田くんとも遭遇。1年ぶりに野尻さんにも逢いました。とりあえず今度のワールドコンの参加申込みを済ませて、投票権を確保。
 ディーラーズルームをごろごろ見回りつつ開会式までの時間つぶし。先週見た夢では、ディーラーズはのみの市みたいになっていたけれど、やはりいつもの同人誌販売ブースでした。アイテムはせいぜい書籍にカンペンバッチ、Tシャツにビデオ、CD、手拭いくらい。フィギュア系は無し。タイピンが欲しかったかな……。

 オープニングが始まるなり、ていとくたちと昼飯食いに会場外へ。「蕎麦食いに行きましょう!」とのこと。
 タクシーを10分ほど飛ばしたところの大にぎわいの老舗で、「ひやしたぬきの大盛り」を頼んだけれど、大半の人が同じメニューを頼んでました。ラーメンどんぶりみたいな鉢に、ざる3枚くらいの蕎麦がどさっ。それに天かすと油揚げとネギ。それに甘めのツユ。ずずずっとすすって満腹。
 帰ってきたらちょうど星雲賞の発表。今まで、なんのセレモニーをやっていたんでしょう?
 そういうわけで、ちゃんとうまいもの食って、見所はみれて満足。星雲賞の副賞は提灯。両手にぶら下げてコメントを話さなくてはいけない受賞者たちには不評でした。
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「宇宙探査機 迷惑一番」 神林長平

2007-10-01 | 時間SF・次元・平行宇宙
 1986年に光文社文庫で刊行されたものが近年になってハヤカワSFで再登場。どうせなら、もっとポップで軽いタッチの表紙にすれば良かったのに……。

 地球連邦軍の月面基地から発進した<雷獣>迎撃小隊は、?マークや!マーク、はたまた口にも出せないくらい恥ずかしいものに見える未知の物体と遭遇。あらぬことを口走るため精神汚染まで危惧されたあげく幽閉されてしまうが、それはどうやら敵対する水星軍で開発された平行宇宙移動探索機<マーキュリー>と、その意識を言語化する思考装置<迷惑一番>の仕業らしいと判明。その能天気かつ理屈先行の<迷惑一番>により、小隊の5名は平行宇宙へと飛ばされてしまうのだが……。

 神林長平お得意の自己認識とか意識の在処みたいなテーマが、『敵は海賊』のように軽いタッチで展開。可愛くも傍迷惑な<迷惑一番>によって翻弄される隊員たちの物語。気軽に読める神林入門です。

「この世の主人公は、いつでもどこにいても、自分自身だ。自分がいるかぎり、この世はあるんだ」
 和泉禅禄の言葉。ショーペンハウエルなどの世界の認識を開き直って表現するとこうなるのかな。哲学は難しい。というか、他人の考えを理解することは難しい。ただ、ひたすら前向きではあります。

「宇宙探査機 迷惑一番」★★★★

【平行世界】【言語】【可能性】【迷惑一番】
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『ポスタル☆テイル オフイベ』 2005.6/18・19(2)

2007-10-01 | イベント・コンベンション
 夕食後もさらにゲーム三昧。
 ホワイドボードは全体ゲームの結果表。鬼と吸血鬼が争う2サイドゲーム。あちこちの部屋に乗り込んでは、対戦相手を引きずり出していく光景も茶飯事。治安の悪さは上海・ペチコートレーン並か。

 真夜中。ドラえもんみたいに押し入れで眠る者、座布団で雑魚寝する者などさまざまな光景の中、PBM『L&S』なのだろう。誰かに意に反した作戦方針を与えられ、しかもその方針に従って詳細な指令書の作成を任されたらしい。朝まで「違う、こんな戦略は間違っている!」と呻きながら、それでもパソコンを叩きながらメモするなど作業する某氏の姿が朝まで見られた。まさに奇々怪々。

 朝。
 朝飯を食い終わるなりゲーム。チェックアウトぎりぎりまでゲーム! 撤収時間だよ!?

 オークションでお土産をばらまいたらバーベキュー。
「おとーちゃん、これ食べ物?」
「人間、腹へれば食えんものなんてないがね」
「ほーらほら、焼きそばだよお~」
 サラダ油をたっぷりひいて作る焼きそばは、ギトギトのバリソバ。ベビースター焼きそば。それすらも瞬殺。
 なんかしら美味いよお……で散会。
 おつかれさま★
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『ポスタル☆テイル オフイベ』 2005.6/18・19(1)

2007-10-01 | イベント・コンベンション
 家族連れで日進市の五色園へ。同人サークルの合宿ですが、たまにみんなで集まって大騒ぎするには良いところ。昔、SFコンベンションの会場となって以来の定宿です。
 ほどほどの交通の便で、山中なので大騒ぎしても平気というのが、それまであちこちのイベントで深夜の大声に気をつかった身にはありがたいです。とはいえ、近くに別団体が入ると困ることも。21時過ぎまで廊下でぷーかーラッパを吹いてたのに、22時過ぎると「寝るのに五月蠅い!」とこちらに文句を言ってくる吹奏楽部とか☆

 さて、オフイベだ、合宿だといったところで、やることは「みんなで集まってメシを食い、夜通しゲームしながら雑談」であって、それ以上でも以下でもありません。昔はあれこれ企画も考え、ゲストも呼んで、プログラムも作成したけれど、今は自然体で十分……っていうか、それしかできません。元となる企画も減ったし、参加者も20人程度にまで減ってますから。

 とりあえずみんなでゲーム。小学6年の長男も大人に混じって遊んでもらえるけれど、当然誰にも手加減してもらえません。
 ゲームの世界は非情なのだ。
 それでもまだずっと幼い頃、おとーちゃんとおかーちゃんにポケモンカードゲームでほこぼこにされて泣いてたときよりは上達してるらしい。
 食事は簡素に大皿のオードブルとチャーハン。寂しい気もするけれど、まだ終夜、パンやソーセージのサーブが予定されているのでこれで十分。でも汁物がないのは物足りないかな。子どもたちはさっそく自販機のカップ麺に飛びついてました。
 ここの場合、普通に食事を頼んだ方が美味しいかも知れません。
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