付け焼き刃の覚え書き

 本や映画についての感想とかゲームの覚え書きとかあれこれ。(無記名コメントはご遠慮ください)

「デジタル類語辞典シソーラス」 ジャングル

2008-03-02 | エッセー・人文・科学
 いまや手放せなくなってしまったツールがデジタル類語辞典。
 文章を書いたり考えたりする際に、なかなか単語が出てこないことがあります。ド忘れとか無知とかではなく、ふさわしい言葉がみつからないとき。たとえば「図書館、図書館と書いているけれど、同じ言葉の羅列は避けたいな」とか「この時代や世界観に図書館という言い方はしっくりこないけど、別の言い方はないかな」というとき。
 パソコンからシソーラスを立ち上げ、「図書館」と入力すれば同義語として「ライブラリ」とか「書庫」とか「文庫」とか「収蔵館」、関連語として「アーカイブス」「記録保存館」「公文書館」などと出力表示してくれます。その中から適当な物を選ぶってのはなかなかラクです。
 最初に手に入れた類語辞典は峰川くんからもらったもの。いろいろ相談に乗ってもらったときに「そういうことなら類語辞典を使うと良いですよ」とお古を譲ってもらったのです。ただ書籍ではやはり痒いところに手が届かない。
 電子化して良かったなあと思うのは、こういうときです。
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「量産型はダテじゃない!」 柳実冬貴

2008-03-02 | 超能力・超人・サイボーグ
「慄くなよ機械人形。我が牙を前にして震えることなくかかって来い。そして、この突破王を相手にできることを誇りに思え」
 へたれで軽薄な金髪男、ユーリシーズ・アインツヴァー中佐の名乗り。

 戦闘人型機械アルティメット・ドール(UD)の反乱により、人類は滅亡の危機に瀕し、残存戦力をリカリオンに集結して戦いを続けていた。その戦場を駆け抜け、人類軍を救う白光の騎士の姿があった。UDシュナイダーである。
 しかし本来の右腕を失い、寄せ集めの部品で修理を続けるシュナイダーは苦戦。その彼のために開発されたパーツが前線へと届けられることになるが、敵の襲撃により輸送機は墜落。開発者である14歳の天才技術者ヘキサ、輸送機の艦長アインツヴァー中佐、ルイ大尉の3人は敵の支配する砂漠地帯に孤立するが、砂漠の廃墟でまだ稼働するUDを発見する。
「開発コンセプトはずばり低コスト! ちなみに愛称はナンブと呼ばれてまして」
 根性だけの旧型量産機が敵包囲網を突破できるのか!?

 補給が滞ると、無敵の英雄にもガタが来るという話。
 面白かったけれど、第19回ファンタジア大賞準入選というだけあって荒削り。誰それは一見××だけれど実は○○という性格……なんてのを初っぱなに地の文で説明しちゃいかんだろ。作者の用意した設定書を読まされるみたいで興ざめ。
 あと、「量産機はダテじゃない」というのが根性論+伏線(のようなもの)でしか説明されないままなので、そこんとここそ「わからない」で済ませないで、せめて「昔の機体は頑丈なんだ」くらい言えばいいのにとか思いました。

【ロボットの反乱】【量産型】【柳実冬貴】
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