付け焼き刃の覚え書き

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「妖魔の宴 フランケンシュタイン編(1)(2)」 監修:菊池秀行

2008-03-03 | ホラー・伝奇・妖怪小説
 モンスター小説のアンソロジーのフランケンシュタイン編。他にもドラキュラ編と狼男編があるのだけれど見たこともなく、フランケンシュタイン編はダブりだと思ったら(1)(2)で揃いになってました。

 オールディスやファーマーやレズニックやヴォネガット・ジュニアらが書いたフランケンシュタインのモンスターをテーマにした短編20本ちょいを収録。正統派の続編から作者視点で書いたり脳みそ視点になったりしたもの、あるいはSF的なマッドサイエンティストものからエイズもの、ロボットの暴走だったり、連続殺人犯だったりと、モンスターたっぷりの2冊。
 ただ、基本的には「臓器移植による死の克服」「醜く生まれた者の悲劇」あたりがテーマで、フランケンシュタインで「みにくいアヒルの子」をやろうとした作品はありませんでした。
 それから毎巻の巻末に、菊池秀行の映画版コラムもついているけれど、ぼくにとっては『怪物くん』のフランケンだよな、フンガー、フンガー。

【妖魔の宴】【フランケンシュタイン編】【監修:菊池秀行】【アンソロジー】【人造人間】【臓器移植】
コメント
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