1977年に『スターウォーズ』が全米公開され予想外に大ヒットし、こいつが翌年夏に日本公開される前に二番煎じで一儲けしようと東宝が『惑星大戦争』を、東映が『宇宙からのメッセージ』を急遽製作して公開。そりゃあもう、どちらも日本SF映画のダメな点を一身に背負ったような映画で、公開された瞬間にB級カルト映画になることが約束されたようなシロモノでした。
公開直前にテレビ放映された特番だけでも観る気を無くし、後のテレビ放映で確認して「あー、観に行かなくて良かった」と思ったシロモノですが、このノベライズを野田昌宏が書いていたのだと先日の『銀河乞食軍団』合本のあとがきを読んでいて思い出しました。
そんなボロクソに言っていても本はちゃんと買ってあるのが律儀なところです(かなり黴びてましたが……)。
映画の出来が箸にも棒にもかからないものだからストーリーは完全オリジナル。今読み直してみれば、確かにそこかしこに『銀河乞食軍団』の片鱗が伺えます。〈星河原〉星系とか東銀河連邦といった世界を舞台に、べらんめえ口調で弱きを助け強きをくじく荒くれ者たちの冒険譚。敵は異次元から侵攻し惑星ジルーシアで住民虐殺を繰り広げるガバナス帝国の皇帝ロクセイア!
前半の地方権力者や秘密警察とのかけひきのあたりはそのまま『銀河乞食軍団』の外伝といっても通じるくらいで物語がいちばん活き活きしています。その反動かクライマックスがちょっと投げやりっぽく、そのあたりの印象が小説版も高く評価できない原因ですね。
【宇宙からのメッセージ】【野田昌宏】【石森章太郎】【リアベの実】
公開直前にテレビ放映された特番だけでも観る気を無くし、後のテレビ放映で確認して「あー、観に行かなくて良かった」と思ったシロモノですが、このノベライズを野田昌宏が書いていたのだと先日の『銀河乞食軍団』合本のあとがきを読んでいて思い出しました。
そんなボロクソに言っていても本はちゃんと買ってあるのが律儀なところです(かなり黴びてましたが……)。
映画の出来が箸にも棒にもかからないものだからストーリーは完全オリジナル。今読み直してみれば、確かにそこかしこに『銀河乞食軍団』の片鱗が伺えます。〈星河原〉星系とか東銀河連邦といった世界を舞台に、べらんめえ口調で弱きを助け強きをくじく荒くれ者たちの冒険譚。敵は異次元から侵攻し惑星ジルーシアで住民虐殺を繰り広げるガバナス帝国の皇帝ロクセイア!
前半の地方権力者や秘密警察とのかけひきのあたりはそのまま『銀河乞食軍団』の外伝といっても通じるくらいで物語がいちばん活き活きしています。その反動かクライマックスがちょっと投げやりっぽく、そのあたりの印象が小説版も高く評価できない原因ですね。
【宇宙からのメッセージ】【野田昌宏】【石森章太郎】【リアベの実】