付け焼き刃の覚え書き

 本や映画についての感想とかゲームの覚え書きとかあれこれ。(無記名コメントはご遠慮ください)

「朝湯、昼酒、ローカル線」 勝谷誠彦

2009-07-18 | 冒険小説・旅行記・秘境探検
「えっ、先生が来たっ?」
「マジい? 見つかる?」 

 駅舎の食堂で、制服の上にエプロンをして給仕してくれていた女子高生たちが一瞬にしてパニック状態に……。

 鉄道にまるっきり興味がなかった写真家・勝谷誠彦が、雑誌『旅』の連載を引き受けたばかりに鉄道マニアの担当編集者の指令のままに日本中のローカル線を乗って回った記事のまとめ。それを2002年にJTBから単行本化されたものの文庫化。

 あちらこちら飛び回らされてぶーぶー言いつつ、あっちこっちで美味い物を見つけたり、スゴイ景色に遭遇したりとなかなか愉しそうな22の旅を収録。それぞれの末尾に編集の筋鉄注釈が入り著者の言動にあれこれツッコミをいれているのに、自分が小ずるいことをしたと指摘されている回にはピタッと鉄道用語の解説だけになってしまうのが笑えます。

【朝湯、昼酒、ローカル線】【かっちゃんの(鉄)修行】【勝谷誠彦】【紀州鉄道】【養老天命反転地】
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「ベン・トー3~国産うなぎ弁当300円」 アサウラ

2009-07-18 | 食・料理
 突如、東区の狩り場に出現した2人の美少女、沢桔梗と沢桔鏡。まったくの無名ながら、彼女らのコンビネーションの前には二つ名を持つ狼たちも敵ではなかった。二人にして一体の狼、双頭の黒き獣の名を持つ双子姉妹は狩り場を西区へと移していった……。

「出る杭は打たれる。だが、打っても引っ込まない杭があったとしたら、お前ならどうする?」
「死ぬ気でぶっ叩く。力ずくで無理やり打ち込む」

 頭の悪い答だけれど、だからこそバカでも佐藤が主役なのだ(成績はそこそこ良いけどね)。

 スーパーマーケットで半額値引きの弁当を争う狼たちの物語の第3弾。今回のメインは「うなぎ弁当」。敵は……、つくづく面倒くさい姉妹ですね。
 風邪をひいてちょっと弱気な槍水仙、発酵臭漂う白粉花、なんのかのといってもけなげな著莪あやめ、ティーラ・ブラウンの対極に位置する井ノ上あせび、と今回は脇に回ってしまった感じのキャラもしっかり存在感をアピールしています。果たしてお守りは間に合ったのでしょうか? 忘れっぽいからなあ。
 しかし、今回最大のバカは、国産うなぎを炭火で焼いた弁当をいきなり300円で売るオヤジですね。

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