付け焼き刃の覚え書き

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「大妖怪」 藤原審爾

2009-07-21 | ホラー・伝奇・妖怪小説
 学生時分は「ファンタジー小説」なんてほとんど出回っておらず、もう児童文学でもなんでもいいよと『ドーム郡ものがたり』(東海豪雨で流れた)あたりまで手を広げて読んでいたわけですが、そんな中で手に入れたのが藤原審爾の『大妖怪』。

 天守閣での幽鬼と剣の達人との対決、九尾の妖狐率いる狐の群と武士団の攻防、中国山中での大百足と大蛇の死闘、四国での大女郎蜘蛛に封じ込められた村人たちの戦い、夜中に海から上がってくる何か……と妖怪や怪物が登場する短編6本が収められた時代小説集。


 おお、面白い! こんな作家がいたのか。他にどんなのを書いているのかと調べてみれば、幻想小説とかファンタジー小説はほとんどありません。ハードボイルド小説、仁侠小説、家庭小説、教養小説、恋愛小説、警察小説と、純文学からエンターテイメントまでなんでもあり。うーん、すごい作家すぎて手が出ないよ……。

【大妖怪】【藤原審爾】【大蛇】【妖狐】
コメント
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