シャーロック・ホームズの研究書はあれこれあるのだけれど、これは商社マンだった著者がロンドン駐在中にホームズ協会に加盟し、あれこれ見て歩いたイギリス人の生活や考え方の記録というか体験談です。
ロンドン・ウォークに参加したりスコットランド・ヤード博物館に潜入したり、はたまたダート・ムアの湿地帯を散策したり。
イギリス人の基本は「自助」。そしてヴィクトリア時代後期においては「独善的人間性」が加わるから、ホームズは法律に反していようと正しく善意に則った行為であると自分が判断すれば不法侵入や婚約詐欺もするし、読者の方にもその行為に喝采する下地があったのです。
「実のところ、ホームズはスコットランド・ヤードでは余り好かれていないのですよ。なにせ警察の捜査の妨害をしたり、犯人を勝手に逃がしたりしているのですからね」
博物館館長の言葉。
そりゃそうだよね。
それから余談として紙魚の町ヘイ・オン・ワイでの商売が成り立っている理由とか、イギリス人は「伝統」を重んじているというより「実利的」に有利な方を選んでいるだけなのだとかあれこれ。
【われらロンドン・ホームズ協会員】【シャーロック・ホームズ紀行】【河村幹夫】【ホームズ】【ロンドン・ウォーク】【黒い博物館】【バリツ】【幽霊譚】【ヘイ・オン・ワイ】
ロンドン・ウォークに参加したりスコットランド・ヤード博物館に潜入したり、はたまたダート・ムアの湿地帯を散策したり。
イギリス人の基本は「自助」。そしてヴィクトリア時代後期においては「独善的人間性」が加わるから、ホームズは法律に反していようと正しく善意に則った行為であると自分が判断すれば不法侵入や婚約詐欺もするし、読者の方にもその行為に喝采する下地があったのです。
「実のところ、ホームズはスコットランド・ヤードでは余り好かれていないのですよ。なにせ警察の捜査の妨害をしたり、犯人を勝手に逃がしたりしているのですからね」
博物館館長の言葉。
そりゃそうだよね。
それから余談として紙魚の町ヘイ・オン・ワイでの商売が成り立っている理由とか、イギリス人は「伝統」を重んじているというより「実利的」に有利な方を選んでいるだけなのだとかあれこれ。
【われらロンドン・ホームズ協会員】【シャーロック・ホームズ紀行】【河村幹夫】【ホームズ】【ロンドン・ウォーク】【黒い博物館】【バリツ】【幽霊譚】【ヘイ・オン・ワイ】