両性具有を1つのキーワードに、日本文化と西欧文化における美の違いについて論じた1冊。本当に、つれづれなるままに描いているので、柳田國男の了見が狭いとか南方熊楠の粘菌がどうのという話から、御小姓と女形の本質的な違いや天狗咄まで縦横無尽。
「中性と両性具有の間には微妙なニュアンスの違いがある」
先日のテレビで海外のマンガ事情を紹介していたら、アメリカ人の少女が「これからは筋肉美のキャラクターではなくビショウネンの時代だ」と熱く語っていましたが、ビショウネンというのも日本的な言葉なのかもしれませんね。白洲正子とはまったく関係がありませんが、そういう存在を表現するのに適切な言葉が英語にはないということなのかなと思いました。白日の下に肉体をさらけ出すように男性美を追求する西欧に対し、日本は男性と女性の間を揺れ動く幽玄の危うさ……みたいなものなんでしょうか。
プラトニック・ラヴとは男色であると指摘したのは花岡ちゃんだった気もしますが、衆道は伝統文化の継承とまで言っているしなあ……。
【両性具有の美】【白洲正子】【ヘルマフロディトス】【ふたなり】【菊の契り】【薩摩隼人】【ヤマトタケル】
「中性と両性具有の間には微妙なニュアンスの違いがある」
先日のテレビで海外のマンガ事情を紹介していたら、アメリカ人の少女が「これからは筋肉美のキャラクターではなくビショウネンの時代だ」と熱く語っていましたが、ビショウネンというのも日本的な言葉なのかもしれませんね。白洲正子とはまったく関係がありませんが、そういう存在を表現するのに適切な言葉が英語にはないということなのかなと思いました。白日の下に肉体をさらけ出すように男性美を追求する西欧に対し、日本は男性と女性の間を揺れ動く幽玄の危うさ……みたいなものなんでしょうか。
プラトニック・ラヴとは男色であると指摘したのは花岡ちゃんだった気もしますが、衆道は伝統文化の継承とまで言っているしなあ……。
【両性具有の美】【白洲正子】【ヘルマフロディトス】【ふたなり】【菊の契り】【薩摩隼人】【ヤマトタケル】