付け焼き刃の覚え書き

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「唐傘小風の幽霊事件帖」 高橋由太

2011-08-02 | ホラー・伝奇・妖怪小説
「銭の大切さを知らねえやつは、手に負えねえ」
……と命の大切さを知らない海坊主が言いました。

 貧乏寺子屋で教える伸吉の前に、紅い唐傘を差した巫女装束の美少女がやってきた。
 でも、彼女は幽霊。
 実は亡くなった伸吉の祖母は悪霊使いでもあり、ライバル寺子屋に悪霊や妖怪をけしかけて営業妨害していたというのだが……。

 わかっていても、何度も何度も「唐傘小僧」と見間違えるタイトルです。
 祖父母が妖怪などを使役していて、その没後、残された孫がその負債に四苦八苦する「遺産で巻き込まれ」型というのは、今市子の『百鬼夜行抄』とか緑川ゆきの『夏目友人帳』とかでお馴染みなのだけれど、これは曰く「大江戸ラブコメ」。
 いや、あまりラブとかあるようには見えませんでしたけれど……。
 借金取りの妹しぐれは、幼くして死んでも守銭奴というあたりがツボ。そしてどいつもこいつも彼岸の者のくせに大飯喰らい。脇役がいろいろ個性的に活躍している一方、肝心の小風がドロロンえん魔くんくらいには強いけれど、いまいちキャラが薄く、このままだとしぐれに喰われそう。
 続刊があるなら、もう少しキャラ強化があると良いですね。

【唐傘小風の幽霊事件帖】【高橋由太】【石黒亜矢子】【百鬼夜行】【金貸し】【上総介】【猫骸骨】【虎和尚】【狼和尚】
コメント
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