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そんな彼がひとり物置で練習していて知り合ったのは、漫画研究同好会の部長・兎毛成結奈。漫画を描くことに厳しく部員がいなくなってしまった兎毛成と仲間のいない兎田の出会いが、彼らに新たな道を指し示す……。
「何も考えずに己の力を過信するのは傲慢だよ。けどね。考えて考えて、それでも自分が正しいと思ったら、それはやっぱり自分が正しいんだよ。間違っているのは世界のほうなんだよ」
誰にも迷惑をかけず、自分の好きなことに真摯に打ち込んでいるだけなのに、その結果を否定し、やることなすこと色眼鏡で見て聞く耳を持たず、自分たちを受け入れてくれないのならば、それは世界の方が間違っているのだと兎毛成結奈。
周囲へのリベンジのために、才能はあるのに世に認められない者たちが集結し、新しい才能を開花させる熱い青春小説で、話はすごく面白いのに、なぜか居心地が悪いのは、主人公の仲間以外は徹底的に偏狭な存在として描かれているから。
話の構成としてはすごくわかりやすいけれど、認めさせることにより対等の立場に立って新たなスタートをきるのではなく、あるいはそんな偏狭な連中など無視して広い外の世界に出ていくのでもなく、あくまで今まで自分たちを下に見ていた者を見下すことに終始しているので、最後まで作品内に恩讐が渦巻いていて、さわやかに終わりません。実際見下されても当然の連中しか出てこないのだけれど、この世界は生きにくいなあと思います。
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