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だから悪い人の方が信用できるとカサ。
少女が意識を取り戻したとき、自分の部屋は廃墟と化していた。家の中にも外にも人の姿は見えず、ただ荒廃した街並みだけが広がっている。
無人の街をさまよい、途方に暮れた少女がやっと出会った青年は、もう人間は生き残っていない。おまえは人間ではないと告げるのだが……。
文明が滅び人類が消え去った後の街に生まれた、人の姿そのままの付喪神たちが、人間たちの暮らしを再現しながら、九十九神としての自分たちの存在意義に思い惑うさまを描いた叙情詩的な作品。
ちょっと良い話的にまとまっているけれど、いつの間にか終末でした……というのも寂しいねえ。
【九十九の空傘】【ツカサ】【えいひ】【九十九神】【アパート】【依代】【シグ】