付け焼き刃の覚え書き

 本や映画についての感想とかゲームの覚え書きとかあれこれ。(無記名コメントはご遠慮ください)

「のうりん」 白鳥士郎

2011-08-18 | 学園小説(不思議や超科学なし)
「麦は踏まれれば踏まれるほど大きく育つよね? それと同じで、男という生き物もまた、踏まれたぶんだけ大きくなってしまうんだよ」
 ナマ足で顔を踏まれて喜ぶようになったらヘンタイだよね。

 岐阜の農業高校を舞台にした青春小説で、タイトルは県立田茂農林高校の“農林”であり、2人のヒロインの名前「農(みのり)」「林檎」を足した“のう・りん”なんだけれど、どう見ても“のうたりん”じゃないかというのが読後感。

 アイドルの草壁ゆかの熱狂的なファンである畑耕作は、農業高校の寮住まいしている高校生。
 幼馴染みの果敢なアタックすらスルーしている耕作の前に現れたのは、草壁ゆかにそっくりな転校生だった……。

 荒川弘の『銀の匙』や『百姓貴族』と並べて、書店は農業作品フェアをやるといいよ……と思ったけれど、出だしこそ『銀の匙』と似ているけれど、基本お下品にしてお下劣。そして、そんな作品にイラストがマッチしてるんだよね。
 ブルマの材質やスクール水着の構造にこだわり、女性もの下着は手洗いでという変態的な描写はまあいいとして、教師が生徒以上に発情して収拾がつかなくなっているのが欠点といえば欠点。専門のツッコミがいなくてボケばかりになり、ネタがぐだぐだになるまで落ちないんだもの。
 ちゃんと農業高校をやっているし、会話のテンポもいいので、あとはボケとツッコミの役割分担がきちんとしてくれば今以上に面白くなるかな。

【のうりん】【白鳥士郎】【切符】【方言幼馴染】【メガネ美少年】【ラブリー小動物】【巨乳少女】【妄想系女教師】【パンツ】【足フェチ】【アイドルくずれ】【ブルマ】【旧スク水】【ゴム】
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする