待ち人着たらずで歩き始めたところへ下から車が上って来た。おや、見た顔だ。いつもの車と違うものだから少し面食らってしまった。おっ、待ってました。
駐車場に車を入れ出てくるのを迎え本当に歩き始めた。既に何度も歩いているので様変わりはしないものなのだが、年に一度の秋月街道は春と決めている。
駅からの下り坂を右に折れるとこの光景である。すっきりと枝打ちされている桜は上に伸びている。が、花はまだそこそこである。
春は名のみね風の寒さよ、といったところ片道約一時間の道程である。話にも花が咲き、心は温かさで満たされている。
車道の喧騒を逃れ川筋を行く。鉄道ファンおなじみの金辺川橋梁を潜る。橋上の夜行列車を撮りたいと思いながら歩くのは毎年のことであるが、なかなか実行されずにいる。川中で水鳥が遊ぶ姿が微笑ましい。