「死ぬ前にもう一度を」実行した。今から40年と一ヶ月前(昭和50年8月18日)に益田から三瓶荘まで129kmを走った。途中「石見川本」を駆け抜けたのである。ところが何年か前に妻と一緒に大森銀山までのバスツアーで川本を通ったのがきっかけである。小さなきっかけでバカみたいだと思うかもしれないが・・・それは三江線の川本の北外れの踏切なのである。その時の映像があまりにも鮮明に頭の中を駆け巡り涙さえ出てきたのである。その時もう一度ここを自転車で走りたい、ここに自転車を立てかけて写真を撮りたくなったのである。
ただ、三瓶山まで走るのではなく川本から邑智、大森銀山、そしてまた川本に戻るという一周約60kmである。40年前に走った道は川本から邑智までの17km位が重なるだけではあるがそれでいいのである。
自宅から川本の宿泊先まで約3,5時間。たったこれだけの時間しかかからないのになぜ今なのか、自分でも判らないが・・・それでも今から走ることが出来ることを考えるとワクワクする。そしてあの頃の力が湧いてくるような、刹那ではあるが青春が蘇ってくるような・・・足がつらなければいいけれど。なんせ半年ぶりに走るからな。
町外れに佇む妙船寺 石州瓦で葺かれているかせいか重みを感じないのは我輩が九州の人間だからかな。