かねやんの亜細亜探訪

さすらうサラリーマンが、亜細亜のこと、ロックのこと、その他いろいろ書いてみたいと思ってますが、どうなることやら。

チベット密教の本

2011年03月31日 | Books


チベット仏教の聖地を多く訪れる機会を得て(チベット、ブータン、ダージリン、九寨溝など)、衝動買いした本。
ノウハウ本だと思って買ったのに、意外としっかりした本でびっくりした。
1994年初版というから、ずいぶん息の長い本になっているのだが、専門的な内容の中に、初心者にも入りこめる内容になっていて、その長寿の理由もわかる。

密教という名が示すように、この世界は、摩訶不思議。日本に伝えられた密教は、最澄、空海が学んで、整理されたこと、または、学んだ内容のみなので、まだどうにかなるが、チベットには、インドからダイレクトに様々な教えが流入したから、ごちゃごちゃだ。
本書がそれを整理してくれる訳ではない。聖地シャンバラ伝説や、チベット医学など、理解できる範囲を越えている。

それでも、最後に、チベット密教の歴史、4大宗派の特徴、曼荼羅の神々などをまとめてくれている。
次回、チベット文化圏に行く機会があったら、事前に、読み直したいと思った次第。

信じる信じない、いいとか悪いとかではなくて、これだけの壮大な世界を作り上げた人間の力(仏の力?)に、まず感嘆してしまう。
コメント
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