


今年の春、上野で、手塚治虫のブッダ展というユニークな展覧会があった。
展示物は、見たことがあるものが多かったが、漫画とのユニークなコラボという意味で、有意義な企画だったことは、その時、コメントしたように思う。
改めて、その時GETした図録を見てみた。
流石トーハクだけあって、コンパクトではあるが、手塚さんの漫画と、仏像等が絶妙なバランスで展示されていたことがわかる。
ブッダの生涯を、わかりやすく知りたいという人には、打ってつけの機会であったし、図録だろう。
手塚さんのブッダについても、コメントしたように思うが、本書の巻末付録の登場人物説明で、合点がいった。登場人物の約半分は、架空なのだ。だから、仏伝を念頭に漫画を読むと、混乱するが、漫画から直に入った人には、よりエキサイティングなストーリー展開になるのだ。
仏像とか、難解な教えとして仏教を捉えがちな人にとっては、人間味のある手塚漫画のブッダは、新鮮だったと思うし、ブッダは実在した人間だったのだと再認識させるいいきっかけになったものと思う。
映画の方は、結局見なかったけど、BDは、予約してあるので、今から楽しみだ。