今晩は、神谷町で、インド料理をいただいた。インド料理はいつも京橋の店に行っていたのだが、ここもなかなか。
ちょっと前は、豪華か、シャビーかだったように思うが、最近は、中の上ぐらいのリーズナブルな店も増えてきた。もちろん、日本人の舌に合うようになっている。
本書は、いつだったか、ブックオフでGETした。正直、なかなか買いたい本が見つからないブックオフだが、珍しく、INTERESTとマッチした本だった。500円也(定価2300円)。
今も売っていると思う岩波美術館シリーズ全24冊の内の一冊だ。
しばらくぶりに見てみたら、表紙がこの前マトゥラー博物館で見てきたマトゥラー仏。
世界中にある仏像、仏画から、たった24点を厳選した写真集だ。
選ばれたのは、柳宗玄氏。柳宗悦氏の息子さんという。
個人的には、スリランカの薄暗い寺院で出会った天人像が取り上げられていることに感動したのだが、誰でも知ってる像から、これどこのだっけという意外な像が、平等に紹介されていて、選んだ柳さんの目に対する自信がうかがえる。
説明も、専門的な用語を極力抑え、わかりやすく、でも、ディテイルにも踏み込んでいて、勉強になる。
アジア全体に広がった、多様な仏教芸術が、仏教の伝播に貢献したことを実感させる名著ではないか。
しかし、やはりこの選択眼には、恐れ入る。それとも、恐れを知らぬ、大胆な企画というべきか。