さる家を壊すことになり、中の物を整理(処分?)する機会があった。
その中で、見つけたのが、本書。
そういえば、今宣伝中の”アントキノイノチ”という映画は、遺品整理が主人公らしいが。
本書は、もう何度か読んでいるので、また読み返した訳ではないが、昭和22年3月20日発行、第1刷とある。値段は、80円だ。80円がどれくらいの価値かはわからないのだが、あの戦争が終わって、1年半で、このような立派な本が発行されていたのかと思うと、感慨深い。
白黒ではあるが、写真も結構載っている。法隆寺金堂の壁画の写真もあるが、まだ燃える前のことだろう。
wikiで見たら、初版は、1919年のことで、本書は、改訂版の初版らしい。当時ですら、すでに、発行されてから、30年近く経っていたんだ。
年月が、物の価値を減じることはあっても、増すことは、少ない。
本書は、増しているケースかな。
ぱらぱらめくっても、本当に奥深いというか、よく書けているというか。
中から葉書が1枚出てきた。料金は、50銭。60年以上の前のことだから、そんなもんかな。私が、物心ついたころは、5円だったから、20年で10倍か。今だと50円だから100倍か。とすると、本書は、8,000円か。ちょっと高いかな?でも、当時だったらそんなもんかな?