ブータン国王夫妻が来日している。昨年訪れたブータンだが、確かにすばらしい国だった。その時の様子は、ホームページにアップしているから、見てみてね。天皇陛下がご病気なのは、ちょっと残念だったが、是非、日本にいい印象を持って、日本ファンになっていただければと思う。
今日は、丸ビルでの、ピーターバラカンさんの講演会に行ってきた。
講演会といっても、この紙にある選曲リストに沿って、レコードのジャケットを映しながら、バラカンさんのipodから、その楽曲を流し、その曲の想い出と、バラカンさんの生きざまを語るというユニークな構成だった。
バラカンさんは、ロンドン大学で、日本語を専攻されたのだが、全く日本についての興味もなく、知識もなかったのだという。意外だった。当時、学費がただだったのと、漠然と語学に興味があったのが、その道を選んだ理由だという。当時、イギリスで、日本語を学ぶというのは、相当珍しかったと思うのだが。
4年、日本語漬けの生活を送った後、好きな音楽の仕事ということで、レコード屋に勤務。このままじゃしょうがないと思いたった頃、私が、若かりし頃お世話になった、シンコーミュージックの社員募集がイギリスであり、渡日。そのまま数年勤めるも、日本の会社の社風に馴染めず、退社。
行きつけのレコード屋で、日本語の歌詞の英訳の仕事を紹介されたら、それが、当時YMOの坂本さんの仕事。そのまま、YMOの会社で、5年以上勤められた。シンコーでは、外国の曲を日本に紹介する仕事が中心だったが(著作権ビジネスの本は、たまたま最近読んだ)、YMOでは、日本の曲を外国に紹介する仕事になった訳だ。テクノポップは、ちょっとまだ欧米には、早かったそうだが。その後、ブロードキャスターへの道を歩むことになった。
話が盛りだくさんで、人生60年の半分ぐらいのところで、TIME IS UP ! になったしまったが、波乱万丈というか、行きあたりばったりの人生には驚いた。風貌から、勝手に、学者風の、堅実な人生を歩んだ方かと思っていた。
それにしても、ミュージッシャンでもないのに、音楽でこれだけ人生が変わってしまった人も少ないだろう。
紹介された楽曲には、知っている曲も、知らない曲もあったが、エピソードの一つ一つに納得感があった。ちなみに、来日時に流行っていたのは、スモーキン・ブギで、そのネタ曲は、イギリスにあったという。
こだわりの選曲も多かったが、これは、音楽関係の仕事をする際、ずっと貫いていることなのだという。妥協しないこと!
ちなみに、今の一押しは、Derek Tracksだそうで、来年2月の来日時には、コンサートに行かれるそうだ。私もチケットGETしたから、また会えるかな?
講演会が終わってから、バラカンさんにサインをいただいた。
すばらしい音楽とお話をありがとう。こらからもご活躍を。バラカンさん。