かねやんの亜細亜探訪

さすらうサラリーマンが、亜細亜のこと、ロックのこと、その他いろいろ書いてみたいと思ってますが、どうなることやら。

ブッダと仏塔の物語

2011年11月03日 | Books
cloud今日は、晴天ではなかったけど、穏やかな日和。ゴルフの方は、いまいち。



近くのSCに行ったら凄い人。仮面ライダーのイベントが、各フロアで行われていた。今の子供は、ゲームばかりやっていると思っていたが、結構たくさん人が出ててうれしい。
私の世代よりちょっと遅れてブームになったライダーだが、TREXが絶賛したように、絶大なる人気を誇った。これだけいろんなキャラが増殖しているとは知らなかったけど。



本書は、杉本さんという1960年代にパトナ大学に留学されていたというインドどっぷりの学者の方の本だが、仏塔という切り口から、仏の教えを探るというユニークなもので、私が、行ったり見たりしたところと関連する記述も多く、たいへん興味深く読めた。

仏塔が、日本の塔につながっていく過程は、私もずいぶん見てきたつもりだが、仏塔と仏の教えとの奥深いつながりは、あまり分かっていなかったことに気づいた。
例えば、仏塔の姿は、お墓から(円墳のようなもの)来ているとばかり思っていたが、いろんな説があるということを知った。仏塔の中に、木の柱があるケースなどから見ると、もともとその柱が主役だったのではないかとも。
ヒンドゥ教や、ジャイナ教でも、塔を崇拝の対象としたケースがあったり。

塔と僧院、どちらが主役?
お坊さんと塔、どちらが主役?
ブッダは仏塔をどう考えてたの?

経文から仏教を読み解く本は結構読んだが、仏塔やその回りの施設から、仏教の本来の教えを探る試みというのは、まだまだ道半ば。遺されたものが少なかったり、発掘が進んでいなかったりすることも多い。



マトゥラー考古学博物館で見つけたこのユニークな柱の図柄も、個別に解説されていたので、嬉しかった。
ぶらりインドシリーズでいつか触れたい。

お経は、ずいぶん後から著わされたもの。仏塔も後から作られたものだが、塔によっては、お経が作られた時より古いものも多く、よりブッダの教えの真実に近づける可能性もある。
ただ、残念ながら、その研究は、経文の研究より、はるかに遅れているようだ。

だから面白いとも言える。


コメント
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