本アルバムについては、このどぎついジャケットと共に、超有名だからご存じの方も多いだろう。
プログレッシヴロックの分野を切り開いたキングクリムゾンのデビューアルバムであり、あのビートルズのラストアルバムのアビーロードを、チャートNo1から、引きずり落としたことでも有名だ。時代を象徴する大事件だった。
私も、もちろんLPも持っているし、CD化された時もGETしたし、それをipodに入れて、持ち歩いている。数年前に、ロバートフリップの監修の元、リマスター化されたと知り、ジャケットも昔懐かしい紙ジャケになったので、改めてGET。iPodの音源も入れ替えた。
出だしのところで、まずぶったまげるのだけど、この曲の題名、昔は、21世紀の精神異常者だったよね。今は、21世紀のスキッツォイド・マンになってる。統合失調症では、ちょっとイメージが違うし。
この辺も時代の流れか。
それにしても、最初から最後まで、隙がない。
迫力で、ぶっ飛ばすところと、繊細で今にも破綻しそうな曲兼Iな展開が、これでもかこれでもかと、次のページを開けていく。
そして、最後は、交響曲の第4楽章のように、壮大なスケール感のある音で締める。
まさにロックを芸術の域まで、高めた記念碑的一枚に違いない。
万一聴いたことがない人がいらっしゃったら、まずは、一度お聴きになることをお勧めしたい。
まさに、ロックが新しい領域に踏み出した、記念碑的1枚。