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かねやんの亜細亜探訪

さすらうサラリーマンが、亜細亜のこと、ロックのこと、その他いろいろ書いてみたいと思ってますが、どうなることやら。

日本書記 下 風土記

2012年06月27日 | Books


今晩は、横浜で会食があった。
夜景もいいけど、薄暮もいいよ。



「日本の古典を読む」シリーズの内の1巻。

日本書記の後編と、風土記の抜粋。

日本書記の後編では、やはり壬申の乱の記述が強調されているのが、目立つ。
斉明天皇の無駄な事業への誹謗も、直接的に書かれていて面白い。

日本書記は、誰がどのような目的で書いたのか。客観的なようで、意図的なようで。

高校の時の日本史では、壬申の乱とか覚えさせられたけど、日本史の中の画期かというと、単なる天皇家の跡継ぎ問題のような気もする。
それよりも、天智、天武、持統の時代に、日本の、基礎が作られ始めたことが大事なのだろう。
天武・持統陵は、数少ない間違いない陵だし(皮肉にも盗掘記録により明らかになっている)、持統天皇は、初めて火葬された天皇になる。仏教が浸透してきた影響もあろう。

風土記の方は、もっとバラエティに富んでいて面白い。
まだ登ったことがないが、筑波山は、当時から、富士山と並ぶ、信仰の山だったとか、出雲のリアルな国引きの話や。
浦島太郎の話の原型は、丹後の風土記に出てくる。

我々が、慣れ親しんでいる話は、古事記、日本書紀、風土記にちりばめられていたことがわかる。

全てを振り返って研究する時間はないが、日本の源流を探るには、欠かせない書だ。


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