今日、夕刊を見ていたら、発掘された日本列島2012の広告が載っていた。たまたま、特別展を見るついでに、これまで2年連続で、見てきたということらしい。
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本書は、2年前に、江戸東京博物館の”発掘された日本列島2010”の展示を見た時にGETした。まだ読んでいなかった。
日本列島が、纏向遺跡での発掘成果に湧き上がっていたころだ。
表紙の鍬の柄を転用した木製仮面も展示されていた。いかにも、卑弥呼を想像させる発掘品である。鳥型木製品や、精巧な銅鏡、巨大な特殊器台にも、目を見張った。
本書を読むと、纏向で、いかに想定以上の発掘があったのかがわかる。そして、纏向が単なる一集落ではなく、日本の各地から人や物が集まってきていたことがわかってきたのだ。
カラー写真つきだから、ビジュアルに、当時の興奮が伝わってくる。
よく見ると、本書は、シリーズ「遺跡を学ぶ」の第Ⅲ期の一巻目で、このシリーズを全部集めると、何と65冊。相当のマニアでないと、揃えられないボリュームだ。
本書は、邪馬台国近畿説をとっているが、必ずしも纏向が邪馬台国と言っている訳ではない。また、当時、話題になった炭素年代測定法についても触れていない。
ただ、発掘された品々(特に土器)の推定年代から、当時の様子を甦らせていく。
書物からの研究が、行き詰まりを見せる中、発掘がいかに重要かをわからせてくれる本でもあった。
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本書は、2年前に、江戸東京博物館の”発掘された日本列島2010”の展示を見た時にGETした。まだ読んでいなかった。
日本列島が、纏向遺跡での発掘成果に湧き上がっていたころだ。
表紙の鍬の柄を転用した木製仮面も展示されていた。いかにも、卑弥呼を想像させる発掘品である。鳥型木製品や、精巧な銅鏡、巨大な特殊器台にも、目を見張った。
本書を読むと、纏向で、いかに想定以上の発掘があったのかがわかる。そして、纏向が単なる一集落ではなく、日本の各地から人や物が集まってきていたことがわかってきたのだ。
カラー写真つきだから、ビジュアルに、当時の興奮が伝わってくる。
よく見ると、本書は、シリーズ「遺跡を学ぶ」の第Ⅲ期の一巻目で、このシリーズを全部集めると、何と65冊。相当のマニアでないと、揃えられないボリュームだ。
本書は、邪馬台国近畿説をとっているが、必ずしも纏向が邪馬台国と言っている訳ではない。また、当時、話題になった炭素年代測定法についても触れていない。
ただ、発掘された品々(特に土器)の推定年代から、当時の様子を甦らせていく。
書物からの研究が、行き詰まりを見せる中、発掘がいかに重要かをわからせてくれる本でもあった。