
ジャイナ教寺院を見た後、いよいよ今回の旅の最後の訪問地であるカーヘンリー石窟群に向かった。ムンバイには、相当来ているので、ほとんど見たい所がなく消去法で選んだ場所だった。
ムンバイの街から、高架道路で北上し、空港を過ぎると、この国立公園入口近くに、高架道路の出口がある。距離は、そこそこあるが、空港方向なので、空港に行くついでにというのもいいかもしれない。高架道路なので、渋滞もひどくない。
その規模はとてつもなかった。東京ドーム何個分?

かつ、人も少ないと思っていたら、こんな感じ。公園は、サファリなどがあって、ムンバイ市民の憩いの場所になっているのだが、こんな人がいっぱいとは知らなかった。

公園の奥にあるカーヘンリー石窟群の登り口。ここにたどり着くまで、車で、10分以上かかるが、地元の方々は、皆歩いている。来訪人の信仰心は感じられず、不思議な石窟があるハイキング場ぐらいのイメージだ。石窟は、仏教のもので、仏教が廃れた印度では已む無いことだろう。

説明らしきものは、この入り口の案内板のみだが(英語、ヒンディー語、マラーティ語のロゼッタストーンか?)、その説明の信憑性はよくわからない。これだけ、立派で広大な石窟群なので、ちょっともったいない。

奥に石窟が見えてきた。

第一窟。

石窟群が続くが、序の口だった。全部で、109の石窟が残るという。これは、第二窟だったかな。

仏塔。あまり大きくないが、上部が天井に繋がっているのが、特徴。

こちらの仏塔は、シンプルだが、周りの浮彫が、いい。これも素朴なものだが。

ブッダ坐像が並んでいる。

これは、最大規模の第三窟。立派で驚いた。

巨大な柱の奥に、部屋が広がる。

入り口の左右に、巨大な仏像がある。姿も美しい。

こちらのレリーフは、レベルが高い。

先ほどの仏陀立像と向い合せになっている仏陀立像。人と比べるとその大きさが、わかる。

中の作りは、アジャンタ、エローラのものと似ている。

柱の上部までは作られているが、その上は?未完なのか、剥がされてしまったのか。

様々なレリーフが残る。

こちらの仏塔も、天井と繋がっている。天井にも、デザインが施され、何らかの意図を以て作られていることがわかる。

入口の両脇の塔も堂々としたもの。