かねやんの亜細亜探訪

さすらうサラリーマンが、亜細亜のこと、ロックのこと、その他いろいろ書いてみたいと思ってますが、どうなることやら。

私の日本古代史(下)

2013年01月26日 | Books



今日は、流石に寒かったが、今年3回目のゴルフ。グリーンが、凍ってたり、溶けてたりで、難しい。風もあったし。言い訳ばかり.....



上田さんの日本古代史の下巻も読んだ。読み応えあり。
後書きによると、上田さんは、本書執筆中、2回も手術を受け、奥様も亡くされているという。
まさに、渾身の書と言える。

特に、下巻になると、動きが活発になり、血沸き肉躍るという展開だ。

ポイントはたくさんあるが、継体王朝、聖徳太子、壬申の乱あたりが、真骨頂といったところか。

大和政権は、神武天皇からつながっている家系というが、なかなか世の中そううまくいくはずがない。その顕著なケースが、継体朝。継体朝こそが今の天皇家の、元祖と言える。

聖徳太子の、遣隋使に持たせた親書は有名だが、歴史を習った頃は、”日出るところの天子”の文言の、”日出るところ”の文言に、隋の煬帝が怒ったと思っていたが、”天子”という言葉の方に、怒らせる理由があった。中国以外に天子が存在することはありえない。
そして、そこに、聖徳太子の対等外交を目指す姿勢が、毅然として表れている。

壬申の乱で、大和政権の基盤が定まったように思うが、その時の、大陸の流動的な状況はすさまじい。その頃、韓国を見下し、中国を理想とする思考構造が構築された。
明治維新の頃の、欧米を理想とみなし、亜細亜を低く見る思想と同じように、。
当時、日本は、自ら中国を称したという。まさに、日本版中華思想で、韓国は、唐と大和の間で、極めて難しいかじ取りを強いられた。

この時期の日本が、今の日本の根っこになっていることが、本書を読むとよくわかる。

日本古代史を、コンパクトに知りたい人には、この2冊がベスト?


コメント
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