かねやんの亜細亜探訪

さすらうサラリーマンが、亜細亜のこと、ロックのこと、その他いろいろ書いてみたいと思ってますが、どうなることやら。

私の日本古代史(上)

2013年01月20日 | Books
sun今日は、すばらしい天気。久しぶりのゴルフだった。
生まれて初めて、メンバーになっているクラブの月例会というものに出た。
月例会だと、ルールに厳格なので、完全ホールアウトしなくてはならないし、ハザードに入った時の処理も、慎重に行わなければならないが、ルール本を勉強しておいたこともあり、無難に乗り切った。
前半は、驚異的に調子がよく、このままだと初出場初優勝してしまいそうな勢いだったが、後半、絶不調で、結局何の変哲もないスコアになった。
これから、月例会にもなるべく参加して、ゴルフライフも充実したものにしたいものだ。



昨年末、上田さんの古代史論全2巻が出た。
上田さんの本は、結構読んだが、集大成ということで、早速GET。

まだ上巻しか読了してないが、期待に違わぬしっかりしたバランスのとれた内容になっている。
初級者から、上級者まで、日本の古代史に興味のある人には、幅広く楽しめる内容になっているのではないか。

上巻は、縄文から、倭の五王まで。

そもそも倭とは何かというところから議論があるのだが、主な説を上げつつ、上田さんの考えを、述べる。
”倭”は、汚穢の人を指すという説もあるが、上田さんは、後漢の許慎の「説文解字」にある”順皃、人に従い、委の声”と考えるのが妥当と考える。蔑んだ意味ではないと。
当時、韓国と日本の境界は定かではなかったようだ。

昨年7月、大雨で行けなかった高千穂に、九士布流という名があったが、明らかに朝鮮語からきているという。百済王朝の最後の都は、ソフリ(所夫里)であり、朝鮮語の今のソウルと関連する。

本書を読んで改めて感じるのは、日本古代史を研究する時は、”環日本海的視点からの考察”が有効だということ。
そうすると、北九州、出雲、敦賀、能登などが表玄関で、海路を通じて、吉備、河内、大和に、その流れがつながってくる。日本中心的な考察だと、なかなかわかりにくい。
もう一つ、上田さんの長いキャリアの中で、上田さんの説が、新たな発見により実証されていっているということ。
当たった例だけ挙げているのでなければ、そのヒット率は、見事である。
コメント
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