本BDは、BBCにより2001年4月に制作され、日本で、2012年10月上映されたものに、50分の特典映像を加えた完全版だそうだ。
ジョージマーティンの自伝的ドキュメンタリーだが、豊富な映像と、音声を使って、ひじょうに興味深い内容になっている。
もちろん、ビートルズがいなかったら、今のジョージはいなかっただろうが、ジョージがいなかったら、ビートルズは、いなかったか、もっと違ったビートルズになっていたに違いない。
特に、ジョージのクラシックに関する知識、才能は、ビートルズの音楽に影響を与えた。あの有名なイエスタディの弦楽四重奏の作曲もジョージマーティンによるものだし(我が家にそのレプリカがあるが、本BDにも出てきて嬉しかった?)、その他の楽曲にも、彼の影響がそこここに表れている。
そもそもジョージは、オーボエを習っていたのだそうで、その先生が何と健在で登場。今、いったい何歳なんだ?しかもその先生、PMのガールフレンドだったジェーンアッシャーのお母さんという!それって、有名な話?
ビートルズの最初のシングルの録音の時、リンゴがはずされ、セッションドラマーがドラムをたたいたのは有名な話だが、PMとの話の中で、マネージャーだったブライアンエプスタインがいきなりリンゴを新ドラマーとして連れてきたが、すでにセッションドラマーを雇ってしまっていたため、そうなったと言っている。要するに、亡くなったブライアンのせいにしているのだ。
それが真実なら、今までの伝説は、事実誤認ということになるが。
50歳ごろから、難聴気味となり、セミリタイヤしているが、引き続き、いろんなところに顔を出している。
落ち着いたジェントルマンに見えるが、波乱万丈の生涯を送られてきたことがわかる。WWⅡの時は、志願して、海軍に席をおいていた。
それにしても、彼の音楽界に対する貢献は、計り知れない。
音楽マニア向けだが、戦後のイギリスの雰囲気を肌で感じたい人にもお勧めできる。