昨日の、KCは、曲目、曲順を、変えて来たようだ。
サービス精神も、旺盛!
これは、キング・クリムゾンの1972年のアメリカツアーのライブ盤。
初めて聞いたが、音がとんでもなく歪んでいる。
もうばらばらになることが決まってからの、契約を遂行するためのツアーだったようだが、元々破滅的な演奏であるのに加えて、海賊版レベルでの音源を無理やりアルバム化したようで、歪みが輪をかけている。
しかし、その異常さが、1曲目の21st Century Schizoid Manに、遺憾なく生かされている。
調べたら、元々、音が悪過ぎて、イギリスのみでの発売になったが、海賊版が出回ったため、できるだけ、リマスターしてできたのが、このCDということらしい。
2曲目Peoriaは、サックスを前面に出したJAZZっぽい曲で、1曲目とは、まったく違う雰囲気。軽快なリズムが、最後まで続く。だんだんサックスが、ハチャメチャになりかけるが。そこにハチャメチャなボーカルが加わっていく。ほとんど歌詞になってないが。
3曲目のSailor's Taleは、Islandsからの1曲だが、フリップのギターが秀逸だ。音の歪みが、本曲も激しい。メロトロンの音が、かろうじて曲を落ち着かせている。
4曲目は、アルバムタイトルにもなっているEarthboundだが、本来の意味は、地球に繋がっているということで、契約に縛られている彼らを暗示した曲名らしい。
JAZZっぽい曲だが、観客の音が入っており、ノリノリであることがわかる。
ラストのGroonもサックス乗りまくり。サックスと掛け合いになっているのは、シンセ? ドラムもやりたい放題。
最後は、ドラムと、シンセの掛け合い。もう、ムチャクチャ?
もう崩壊することが決まってたから、やりたい放題にやったのか?
でも、極限の緊張感のようなものも感じられる。
最後盛り上げるだけ盛り上げて、突然終わる。
一昨日の演奏でも、崩壊しそうになるまで盛り上げて、突如終わる演奏が、結構あった。
本ツアーの後、フィリップを残し、全メンバーがグループを去った。