かねやんの亜細亜探訪

さすらうサラリーマンが、亜細亜のこと、ロックのこと、その他いろいろ書いてみたいと思ってますが、どうなることやら。

THE POWER TO BELIEVE

2015年12月15日 | Music
KCの、東京追加公演が、近づいて来た。
ということで、過去の作品の、レビューの続き。



本作は、KCの第13作。2003年の作。
ツアーで披露した曲を、CD化したものという。

出た時の記憶は、ないが、今回の来日を機に聴いて見ると、なかなかいい。

最初いきなり、アカペラで、???と思うと、2曲目で、いきなり、KCど真ん中。
Level5は、今回のコンサートでも重要な位置を占めるが、劇的な展開と、複雑怪奇なリズム。
太陽と戦慄パート5という位置づけであったともいう。

3曲目のEyes Wide Open では、当時、重要メンバーであったAdrian Belewが、美しいメロディアスな歌を歌い上げる。

ところが、4曲目のElektrikでは、またKCど真ん中の、キラキラ感と、リズムセクションを前面に押し出した、へビーなサウンド。
⑤、⑥のFacts of Lifeは、Belewのボーカルが過激な、ロックナンバー。KCらしいと言ってしまえばそれまでだが。

⑦のTHE POWER TO BELIEVEⅡは、りプリーズ的ナンバーだが、インド音楽を、電子楽器で、再展開した感じ。インドネシアのガムランや、モンゴルのホーミーも思い出す。

⑧は、インストゥルメンタルだが、危機が迫り来る感じで、後半に向け、盛り上がりを見せる。その名も、Dangerous Curve。最後は、ビートルズの、A Day In The Life?

⑨も、ボーカルの音を歪ませたハードロックだが、リズムが11音節になっている部分に、早口言葉を乗せる。Happy With What You Have To Be Happy Withの題は、日本語のしょうがないから来ているそうだが、このリズム感は、KCならではのもので、しょうがない?

⑩、⑪は、またThe Power To Believe で、美しい曲かなと思わせたところで、へビーな、ベースとドラムが鳴り響く。そして、またKCの世界へ。
本アルバムの締めくくりにふさわしい。

本アルバムをテーマにしたツアー後、ベースのガンだ脱退し、今回の来日メンバーでもあるレビンが復帰する。
その後、Belewも脱退し、活動休止状態に陥るが、だんだん今のメンバーが集まり出す。

PJ Crookのシュールな絵が、冊子に満載。
来年4月から、会津で特別展があるらしいから、興味のある人は、そちらもどうぞ。

コメント
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