キング・クリムゾンのアルバム4作目。1971年の作だ。
ずいぶん古い作品になるが、躍動感溢れ、相変わらずとんがった演奏を聴かせてくれる。
1曲目のFormentera Ladyは、いきなりベースの拠eきで始まるが、途中からフルートも入り、美しい曲。ボーカルも優しい。
2曲目のSailor's Tale は、最近のライブでも取り上げられているので、今回の来日時にも演奏されている。
印象的なフレーズが、これでもかと言わんばかりに繰り返される。
いろんな楽器が出てきて、盛り上げるというか、不安を掻き立てるというか。
それでいて、一線をはみ出さず、調和するというのは、彼らならではの特技?
3曲目のLetters は、アコースティック風を前面に出した静かな曲と思わせておいていきなりヘビーな雰囲気に。
と思ってたら、また静かな曲に逆戻り?
4曲目のLadies of the Road は、様々なテクニークを駆使して、ヘビーで、キレのある曲にすることに成功しているように思う。
サックスも相変わらず、暴れまくっている。
5曲目のPreludeは、いきなりのどかな弦楽器の演奏から入る。オーケストラを雇ったのだろうか。
そして、それを、最後まで貫く。
それは、それで、ある意味凄い。
ラストの、アルバムタイトル曲でもあるIslandsは、暗い感じだが、澄んだボーカルが、その暗さを救っている。
そして、その美しさが最後まで。
往年のクリムゾンファンは、あれ?っと思ったに違いない。
終わった後しばらくしてから流れるリハーサルっぽい音は、おまけか?
30周年記念バージョンなんだけどね。
本アルバム後、契約を果たすためのツアーを決行し、バンドは一旦崩壊する。
結局、東京最終にも行くことにした。