かねやんの亜細亜探訪

さすらうサラリーマンが、亜細亜のこと、ロックのこと、その他いろいろ書いてみたいと思ってますが、どうなることやら。

細野晴臣と彼らの時代

2021年03月05日 | Music



本書は、前からその存在には気づいていたのだが、見送っていたところ、いとういせいこうさんが、書評でべた褒めしていたので、ゲット。
第2刷になっており、結構売れているようだ。

細野さんというと、昔はヒッピーっぽい人、YMOで世界的なミュージシャンとなった後は、やりたいことをやっている人というイメージ。
結果だけ見れば、そんなに違わないのだが、そこに向けてのプロセス、葛藤が凄い。
本書は、門間さんという若い方が、様々な記録、インタビューを組み合わせて、細野晴臣の偉業を組み立てたもので、画期的な本と思った。
細野さん自身も、ここまで、自分の業績を振り返ったことはないのではないか。

当初出だした頃は、日本オリジナルのポップスの創成期で、今の大御所たちが音楽活動を始めた時その真ん中にいた。
そして、そこから、メロディメーカーとして、ヒットソングを連発。
YMOというバンドを組み、テクノポップという新分野の中心的バンドとして世界を席巻。
しかしそのツアーで疲れ果て(ビートルズは、もうちょっと頑張った?)、解散。
空白期間を経て、新な分野に取り組みつつ、かつてのメンバーとの共演、ソロコンサートツアーと、集大成的な活動を展開するに至る。
近時は、コントを交えたステージや、展覧会など、ユニークな分野にも進出し、私も直に楽しませていただいた。
勝手なことをやっていたら、時代が付いてきたというところか。

華々しい経歴だが、引きこもりになったり、インドで、怪奇現象にであったり、常人では考えられない経験を積んで、仲間たちのサポートにより乗り越えてきている。
その仲間たちのインタビューも多数掲載されているが、その刺激の仕合いがまたすばらしく、それが、日本の音楽シーンのベースになってきたこともわかる。

まだまだお元気な細野さん、細野さんを囲むミュージシャンたちも活躍しているので、ますますイベント、コンサートに行きたくなった。

面白かったのが、雪の日に細野さんが骨折した話が出てくるが、これはまさに私の友人の結婚式の日で、雪で、半数以上の人が結婚式に間に合わなかった日のこと。久しぶりに思い出した。
ユーミンが、荒井由実時代のメンバーでコンサートを行って、コンサートには行けなかったが、そのビデオ&DVDを繰り返し見ていたが、細野さんにとっても、きわめて重要なイベントだったことも興味深かった。
ユーミンの還暦コンサートにも出ておられたが、その件には触れられていなかった。

ますますお元気で活躍して欲しい!

コメント
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