かねやんの亜細亜探訪

さすらうサラリーマンが、亜細亜のこと、ロックのこと、その他いろいろ書いてみたいと思ってますが、どうなることやら。

ALL THINGS MUST PASS 50th ANNIVERSARY

2021年08月15日 | The Beatles

お盆ど真ん中だったが、大雨。
昨日の内に、お墓参りに行っておいてよかった。
夜は、母校のオンライン大納涼大会。
普段は、いけないのだが、オンラインなので、視聴できた。
30分のコンパクトなものだったが、今の母校の様子を、映像で見れるのは、うれしい。



ついに出た、ジョージのALL THINGS MUST PASS の50周年記念盤が出た。
Let It Be を追い抜いてしまったが、大枚はたいた甲斐はあった。

ポールのアーカイブシリーズほどごてごてではなくて、CD5枚、BD1枚、日英解説書、ポスターのセット。
これに、ビニル盤がつくと最上級セットになるが、お腹一杯なので。
ALL THINGS MUST PASSは、私としては、珍しくオリジナル版から持っている。
高かった!
それから、何回か、再発され、付き合っているが、今回のがやはり一番いい。

最初のCD2枚が、オリジナルLP3枚のリマスター盤になるが、息子のダニーと、ポールヒックスが丁寧に仕上げた感じがして、より、リアル感が増したように思う。
最初のプロデューサーのフィルのごてごてはもちろんそのままだが、ジョージの声、楽器の音がよりクリヤーに聞こえる。

解説も丁寧で、写真群も、当時の和気あいあいとした雰囲気が伝わっていい。
当初の3枚目のジャムの解説が、私には、初めてでよかった。
1969年の音も入っているのを、初めて知った。

そして、続く3枚は、アウトテイク版になる。
その内、2枚は、2日間で録音した全曲+αのデモ。
デモの割には、完成度が高い。
それだけ、ジョージも準備万端、温め続けてきた楽曲群ということなのだろう。
その中には、ボツ曲もあるのだが、Cosmic Empireは、新たに、PVも作成されている(ベストヒットUSAで見た)。
フィルのプロデュース前で、前奏や、伴奏が、最終バージョンと全く異なる曲もあり、当初の姿がわかって面白い。
ただ、当時のフィルのプロデュースは、ゴージャス感が増してよかったのだろう。
後年、ジョージは、やりすぎだったと言っていたようだが。

歌のパターンとして、宗教的なものと、アップルのごたごたなど卑近な題材を歌にしたものと、主に2パターンに分けられるように思う。
宗教的なものは、デモでは、もっとダイレクトに歌っているのを、最終的に和らげた様子がわかるし、後者についても、当初はもっと過激な歌詞だったものもある(最終バージョンでは残せないとわかっていたようにも思うが)。

CD5枚目は、セッションのアウトテイク盤になるが、これもまたまた面白い。
最悪の関係にあったポールのGet Back を何故か歌っている。上手くもなく、下手でもなく。
ボーカルにシャウト感がある曲も多いが、最終盤では、無難な歌い方に落ち着いたようだ。
知らない曲も多く含まれているが、その背景等の説明がないのが残念。
これから出るであろう雑誌がフォローしてくれると思うが、CD3枚目~5枚目の背景情報があれば、なおよかった。

BDは、音声のみのBDだが、ジョンのアルバムで体験済のドルビーATOMOSで聴いた。
皮肉なことに、フィルのアレンジがますますはまる。
その後、5.1chや、ステレオでも聞いてみたが、ATOMOSだと、まさに音に包み込まれるような感覚に陥る。
単に、リアスピーカーの使い方を重視したということなのかもしれないが。
ATOMOSの音と比較すると、5.1chですら音が前の方に音が集中しているように感じられる。

ということで、大満足のセットだった。
ジョージの最高傑作にふさわしい、最高のセット。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする