かねやんの亜細亜探訪

さすらうサラリーマンが、亜細亜のこと、ロックのこと、その他いろいろ書いてみたいと思ってますが、どうなることやら。

イギリス1960年代

2021年08月08日 | The Beatles
昨夜の野球は悲願の金メダル。
すばらしい。

今日は、台風一過のゴルフになる予定だったが、動きが鈍く、前半、風雨の中のラウンド。
後半、ようやく雨が上がったが、スコアは、無惨。



本書は、たしか、新聞の広告で見つけた。

面白かった。

ビートルズに関する部分は、本書の全体の流れに沿う部分のみだが、的確で、1960年代のビートルズと、イギリスの文化革命とのつながりについて、分析している。
文化革命というと、文化大革命という固有名詞もあり、聴きなれないのだが、本書を読むと、文化が上流階級のものではなく、庶民のものになったということが、革命ということが、わかる。

ビートルズを中心に述べれば、ビートルズが、その文化革命をリードした部分もあるが、WW2が終わって、10年以上たち、復興して中で、いろんなムーブメントが起こるのも必然であった。
その中で、イギリスにおいては、ビートルズや、ストーンズによる、音楽界でのムーブメントは、大きな役割を果たした。
大きな流れの中での、彼らだったし、彼らあっての、流れだったということもできる。

ビートルズの本を読むと、当時のイギリスの様子がわからないと、理解できない部分が出てくる。
本書は、その部分についての理解を進める一助になるものと思う。

そして、その行き過ぎた許容に対する製勢力が台頭する(特に、セックス、薬)。
ホワイトハウス女史という方がいらしたそうだが、保守的な主婦層を中心に大きな支持を得たという。
薬については、今も理解はあまり変わらないが(当時は、その有害性への理解も進んでいなかった)、セックスについては、今のLBGTの流れから言うと、アウトな議論だった。
それほど、当時のイギリスの社会の中心は、保守的だったということがわかる。

サッチャーがその流れを汲むようにして、首相になったが、経済政策を優先し、ホワイトハウス氏とは、疎遠になっていったようだ。
特筆する価値のある、イギリスの1960年代で、取り上げる媒体も多いが、陽の部分も多いが、影の部分も教えてくれる良書。
コメント
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