かねやんの亜細亜探訪

さすらうサラリーマンが、亜細亜のこと、ロックのこと、その他いろいろ書いてみたいと思ってますが、どうなることやら。

THE VELVET UNDERGROUD COMPLETE

2021年08月11日 | Music

今日も暑いが、明日から秋雨前線の影響が出始めるようだ。



本書は、フォローしている和久井さんが5月に出した本。

THE VELVET UNDERGROUDは、そんなに聴いておらず、かつ何ともつかみどころがないイメージで、とっつきにくかったのだが、なぜ、和久井さんが、この大著をまとめる気になったのか。

本書を読むと、どうも、日本人の誰もこのグループを、また、Lou Reedを知らない時代から、追っかけていたらしい。
さすが。
確かに、我々世代が、追っかけ一番手になれる時代のグループではあったかもしれない。
ちなみにVelvet Underground の名は、SMの本の題名から取ったのだというから、スタートから、過激というか、時代の先を行っていた。

イメージでは、ウオーホルとの共同プロジェクトのイメージが強いが、様々な芸術家(例えばディランなど)がたむろしているFACTORY内で生まれたプロジェクトで、NICOが入ったのも、Louの意図というよりウォーホルの意向が強かったようだ。
ウォーホルの取り巻きから組成されたという音楽グループという言い方が適当か。
その他にも、ジョン・ケイルや、モーリン・タッカー、ダグ・ユールなど、様々なミュージシャンが交錯する。
曲者ばかりだ。

Lou Reedは、それなりに知っていたが、Nicoについては、あまり知らなかった。
壮絶な人生を送った人だと知った。
モデル暮らしをする中、”甘い生活”に出演。マリリンモンローと共に演技を学んでいたこともあったが、太陽がいっぱい時代のアラン・ドロンとの子供を産む。
しかし、女優を続け、主役も得、ミュージシャンも目指すが、一時挫折。
しかし、ストーンズのマネージャーだったオールダムに気に入られ、ディランからも曲を得る。ところがところがマリンヌ・フェイスフルとキャラがバッティングし、再びNYに渡り、Factoryにたどり着いた。ほとんどジェットコースター。
Undergroundを経て、ソロ活動に向かい、映画にも出演したが、ヘロイン中毒に。
ヘロインのために仕事をするような状況になったが、来日公演も果たしている。
そして、結局薬による自転車事故で早逝した。
彼女の人生を、どう評価したらいいのだろうか。
あまりにも、燃え尽き度合いが激しすぎる。

とにかく知らなかったことがほとんどの本。
面白かった。

それにしても、著者のみなさま方、なぜこんなにご存じなのか。
種本があるのか。

コメント
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