かねやんの亜細亜探訪

さすらうサラリーマンが、亜細亜のこと、ロックのこと、その他いろいろ書いてみたいと思ってますが、どうなることやら。

三菱の至宝展

2021年08月25日 | Culture・Arts

最近、新型コロナと関係なく訃報が相次いでいるが、特に、今日のイデ隊員と、チャーリーは、ショック。
今まで、楽しませてくれて、ありがとう。
ご冥福をお祈りする。



今日は、三菱一号館美術館で開催されている三菱の至宝展に行ってきた。
三菱創業150周年ということで、10年前の開館記念展を上回る充実した展示。
東洋文庫、静嘉堂の所蔵品も同時展示で、国宝12点という圧倒的なコレクション。
富の独り占めを嫌った澁澤と対立した岩崎家だが、4代でこれだけの文化的な偉業を達成したことは、やはり評価に値する。



コロナ禍でどうかと思ったが、空いてはいたが、ガラガラでもなく、関心の高さをうかがわせた。



展示分野が様々で、説明しているときりがないのだが、目玉の国宝類となると、刀剣、絵、書、陶磁器という分野になる。
私としては、東洋文庫所蔵の、古地図、古文書類が興味深かった。
川口慧海が持ち帰ったというチベット文書や、17世紀に聖書のドイツ語訳ができたころの本や、江戸末期に来日した外国人の色鮮やかな記録など、ぐいぐい引き込まれる。

このおかめの面は、三菱UFJ銀行が所蔵しているものだそうだが、唯一撮影可だったので。



一番の目玉は、世界に3点しか残っていないと言われる曜変天目。
トーハクの茶の湯展で一度見たことのある静嘉堂所有のものだが、それは見事なもの。
こちらは、撮影コーナーにあるものだが、フラッシュをたかないと見えない。



フラッシュをたくとこの通り。
その他に藤田美術館の展示を見たことがあるが、こちらの方が、きれいか。
この静嘉堂のものは、家光から、春日局に渡り、その後淀藩稲葉家に伝わったため、稲葉天目と呼ばれている。その後、小野家が落札した後、岩崎家所有になったという。

この一品を見るだけでも価値がある。
見ておいてよかった。

コメント
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