かねやんの亜細亜探訪

さすらうサラリーマンが、亜細亜のこと、ロックのこと、その他いろいろ書いてみたいと思ってますが、どうなることやら。

青葉繁れる

2022年11月18日 | Movie


今日は、ゴルフ。
すばらしい秋晴れで、寒くもなく、最高のコンディション。
出だしで、いきなり2連続OBを出すなど、荒れ模様だったが、楽しい1日だった。



相模湾もきらきら光っている。



このショートでは、ニアピン賞をいただいた。



富士山が、紅葉に映える。



これヨーグルト。
健康にいいかな?



DVD化されることはあるまい(=二度と見ることはあるまい)と諦めていた”青葉繁れる”が、何とDVD化された。
作品としての評価というよりも、岡本喜八監督作品ということで、DVD化されたようだ。
岡本喜八監督と言えば、芸術的というより、俗っぽい映画というイメージがあるが、本映画も、まさに、どたばた、俗っぽい。
50歳頃の作品と思うから、油の乗り切った時期の作品と言えるだろう。
当時、売り出し中だった、草刈正雄、秋吉久美子をフィーチャーした青春映画だが、私には、特別な思い入れがある。

作者が高校の大先輩の井上ひさし。
話の舞台が、母校の高校。
井上ひさしが在籍していた、1950年代前半の、半分実話で、1年先輩の菅原文太や、隣の女子高にいた若尾文子などがモデルになった登場人物が出てくる。
主役は、井上ひさし本人がモデルになっている。
舞台は映画が製作された1970年代前半に置き換えられている。

単行本になったのが、1973年で、映画化が1974年だから、まさに私の在籍時に重なる。
秋吉久美子、草刈正雄がロケに来ていると大騒ぎになったことは覚えているが、見た記憶はない。
調べると、入学直後の5月。
ロケ日は、一二高定期戦で(杜の都の早慶戦と呼ばれる)一高生はほとんどいなかったらしい。
女子高からは、草刈正雄を見に、ファンが押し寄せたというが。
ただ、友人には、エキストラで参加したやつもいたし、秋吉久美子にサインをもらったやつもいる。
いずれにしても、私の高校生活に大きくかかわっている映画だ。



それこそ、50年近く振りに見たが、青春というには、ちょっとお下品。
そこまで下品ではなかったと思うのだが、小説にはそういうシーンがあり、井上先生の頃は、もっとバンカラだったのかもしれない。
松島五大堂の逸話や、看板泥棒の逸話など、ノンフィクションに近いと聞いている。
井上ひさしがご存命の時に作られた映画だから、当然本人も見ていただろう。

それよりも、懐かしかったのは、仙台でのロケシーン。
今は失われてしまった昔の仙台の街並みがパックされている。
校内でのロケでは、在学中に取り壊されてしまった講道館のありし日の姿など(門だけ残された)、貴重な映像が満載。
新幹線ができる前で、東北本線をひばりが通るシーンや、国鉄脇の坂道など、本当に懐かしい。
当時の青葉城のシーンもある。
生徒が、秋吉久美子(若尾ひろ子)を見るために、駆け抜けるシーンがあり、そこに友人がいたのか。
それと、応援団が練習しているシーンにも出てたらしい。
悪ガキ4人組が、応援歌を次々と歌うシーンがあり、これらは本物の応援歌。
撮影のために覚えてくれたのだろう。

そして、草刈さん、秋吉さんの、デビュー後間もない、若かりし頃の姿。
ハナ肇が、不良生徒をかばう高校先生を演じているが、確かに、当時の先生は、おおらかだった。
結局、生徒を守るため、職を辞してしまう。
最後、切ないシーンで終わるが、それも青春の一コマ。

井上ひさしをモデルにした人物を、丹波哲郎の息子が演じており、丹波哲郎が撮影時に立ち会ったスチール写真もある。

私の高校生活とシンクロした映画で、本当に懐かしかった。
コメント
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