今日は、在宅。
いい天気。
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朝日カルチャーのビートルズの作曲術2回目。
高山博先生の講座は2回目の受講。
オンライン講座当日は都合が悪くて、アーカイブ配信による視聴だったが、アーカイブ視聴開始の連絡があると思っていたら来なくて、マイページにアクセスしたら、何と、配信の最終日だった。
あやうく見逃し配信を見逃すところだった。
今後、気をつけよう。
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今回は、ビートルズ結成前から、初期の話。
結成秘話?はよく語られるところだが、その前の社会情勢、世の中の雰囲気から。
第二次世界大戦が終わり、1950年代は、アメリカが空前の好景気。
当時、アメリカが世界のGNPの44%を占め、ソ連は、18%だったという。
少し裕福になってきた若者が世の中に対し個性を主張するようになる。
これは、マーロン・ブランドの暴れ者の写真だが、まさに若者の社会への反抗を象徴する絵。
ジェームス・ディーンの理由なき反抗も同様の流れ。
ジョージの最初のグループ名のThe Revelsも、ここから来ている。
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クオリーメンは、スキッフルグループだったが、イギリス特有のもので、ジャズバンドのワンコーナーで、語りながら、ギター、ベース、ドラムの簡単な編成で歌うスタイルだった。
アメリカではロックが流行っていたが、イギリスではまだだったのだ。
ロニ―・ドネガンは、その代表格。
Rock Island Line。
ちなみにRock’RollのRockは、石ではなく揺れ動くという意味で、上品な言葉ではない。
スキッフルでは、洗濯板や、茶箱ベースが使われたりして、余り物でなんとかする精神も養われた。
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そして、リトル・リチャード。
これは、Long Tall Sallyで、ビートルズもカバーしているが、世の中ロックへシフト。
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そして、エルビス・プレスリーのHound Dog。
ロックは、大人に嫌われ、若者の反抗精神を象徴する音楽になった。
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バディ・ホリー&クリケッツのThat’ll Be The Day。
ビートルズもカバーした。
ここでのポイントは、自作自演ということと、バックバンドで歌うのではなく、グループで歌うという点。
ビートルズのスタイルのベースになった。
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もう一人の重要人物が、チャック・ベリー。
I'm Talking About You。
リフを繰り返すことが、開放感に繋がった。
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ところが、チャック・ベリーが若年者との結婚で、監獄に入り、プレスリーが徴兵後凡庸な映画スターになり、バディ・ホリーが飛行機事故でなくなり、リトル・リチャードが牧師になったりと、ロックは急速に勢いを失った。
そんな中出てきたのが、健全なポップス。
今年来日してくれたポール・アンカなどはその代表格。
Diana も生で聴くことができた。
しかし、ビートルズには響かなかった。
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マーベレッツのPlease Mr. Postmanも、その流れの中にはあったが、ビートルズは、カバーした。
その違いは、黒人であることと、歌い方に荒々しさがある点。
そこをビートルズはイケてると感じた。
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これは、Please Mr. Postmanを歌うビートルズ。
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ビートルズのレコードデビューは、トニー・シェリダンとビート・ブラザーズとしてだった。
When The Saints Go Marching In。
かなり大胆にアレンジしているが、曲の最後のメロディは、ビートルズの曲でも多用されるポピュラーなものだ。
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ハンブルク公演時に、ドイツの若い芸術家集団との交流を持ったことも大きい。
ジョンは元々アートスクールに進学しており、ステュも元々画家志望だったことがビートルズが彼らの人気を得た一因という。
この前髪をたらす髪型や、黒のシンプルなウェアは、ビートルズ2枚目のアルバムジャケットに反映されている。
そこにある無表情の4人は、愛想を振りまかない。
男女の髪型の違いを無効化し、制度・存在を無化している。
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前の写真のアストリッド・キルヒャーと、ユルゲン・フォルマ―は、同じ芸術家グループの写真家だが、フォルマ―は、ビートルズが髪を下す前から、髪を下ろしていたことがわかる。
当時は、額を出すのが当たり前で、これも反抗の象徴になった。
ビートルズの髪型は、アストリッドが発明したと言われているが、ユルゲンの髪型をポールが気に入ったのがきっかけという説もあるそうで。
そして、リンゴが加わり、ビートルズが完成。
全員違ったタレントを持つ奇跡のバンドのリングが繋がった。
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一方、世の中では、相変わらず健全なポップスが流行っていた。
これは、ベルギーのThe Singing Nunというミュージシャンだそうだが、いい歌だが、毒にも薬にもならない?
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ビートルズは、プロデューサーになったジョージ・マーチンにHow Do You Do It をでビュ―曲とするよう勧められたが、4人は拒否。
その曲は、ジェリー&ペースメーカーズが歌い大ヒットした。
曲としては、間違いなくいい曲だったがなぜ4人が拒否したか。
もちろん、自作にこだわったのが最大の理由だろうが、この曲は、ダイアナ同様の健全なポップスでイケてる感がないと感じたのではないか。
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そして、Love Me Doという不思議な曲がでビュ―曲になった。
ジョンとポールのハーモニーは、対立しながら共存している。
最後は、ブルーノートで終了。
曲としては、間違いなく地味だ。
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ところが、ファーストアルバムのトップは、I Saw Her Standing Thereで、ラストは、ポップなコードと同じ。
ではなぜ、ロックに聞こえるのか。
それは、ポールのベースにあるという。
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最初のアメリカ公演時のインタビューでは、4人の特徴がよく現れている。
記者たちをおちょくっているが、明るさ、はつらつさが溢れている。
当時、ケネディ大統領の暗殺で暗くなっていた世相であったから、ますます輝いた。
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そして、とんでもない忙しい日々の中で、作られたA Hard Day's Night。
カラー映画が当たり前の時代、ドキュメンタリー感を出すためあえて白黒映画とし、ストーリーも巧妙なドキュメンタリータッチのものとした。
今でいうモキュメンタリー。
ちなみに、この題名は、リンゴイズムとも呼ばれるリンゴの造語だが、リンゴの造語の数々も、制度を無効化していると言える。
ジャズを単純化して、ブギ、ロックが生まれて、戦後の喪失感・無力感がまん延する中、明るくはつらつと登場したビートルズ。
時代の兆児と呼ぶにふさわしい。
まさに大学の講義的な内容なのだが、ビジュアルな素材も交えて、すばらしかった。
いい天気。
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朝日カルチャーのビートルズの作曲術2回目。
高山博先生の講座は2回目の受講。
オンライン講座当日は都合が悪くて、アーカイブ配信による視聴だったが、アーカイブ視聴開始の連絡があると思っていたら来なくて、マイページにアクセスしたら、何と、配信の最終日だった。
あやうく見逃し配信を見逃すところだった。
今後、気をつけよう。
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今回は、ビートルズ結成前から、初期の話。
結成秘話?はよく語られるところだが、その前の社会情勢、世の中の雰囲気から。
第二次世界大戦が終わり、1950年代は、アメリカが空前の好景気。
当時、アメリカが世界のGNPの44%を占め、ソ連は、18%だったという。
少し裕福になってきた若者が世の中に対し個性を主張するようになる。
これは、マーロン・ブランドの暴れ者の写真だが、まさに若者の社会への反抗を象徴する絵。
ジェームス・ディーンの理由なき反抗も同様の流れ。
ジョージの最初のグループ名のThe Revelsも、ここから来ている。
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クオリーメンは、スキッフルグループだったが、イギリス特有のもので、ジャズバンドのワンコーナーで、語りながら、ギター、ベース、ドラムの簡単な編成で歌うスタイルだった。
アメリカではロックが流行っていたが、イギリスではまだだったのだ。
ロニ―・ドネガンは、その代表格。
Rock Island Line。
ちなみにRock’RollのRockは、石ではなく揺れ動くという意味で、上品な言葉ではない。
スキッフルでは、洗濯板や、茶箱ベースが使われたりして、余り物でなんとかする精神も養われた。
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そして、リトル・リチャード。
これは、Long Tall Sallyで、ビートルズもカバーしているが、世の中ロックへシフト。
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そして、エルビス・プレスリーのHound Dog。
ロックは、大人に嫌われ、若者の反抗精神を象徴する音楽になった。
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バディ・ホリー&クリケッツのThat’ll Be The Day。
ビートルズもカバーした。
ここでのポイントは、自作自演ということと、バックバンドで歌うのではなく、グループで歌うという点。
ビートルズのスタイルのベースになった。
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もう一人の重要人物が、チャック・ベリー。
I'm Talking About You。
リフを繰り返すことが、開放感に繋がった。
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ところが、チャック・ベリーが若年者との結婚で、監獄に入り、プレスリーが徴兵後凡庸な映画スターになり、バディ・ホリーが飛行機事故でなくなり、リトル・リチャードが牧師になったりと、ロックは急速に勢いを失った。
そんな中出てきたのが、健全なポップス。
今年来日してくれたポール・アンカなどはその代表格。
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マーベレッツのPlease Mr. Postmanも、その流れの中にはあったが、ビートルズは、カバーした。
その違いは、黒人であることと、歌い方に荒々しさがある点。
そこをビートルズはイケてると感じた。
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これは、Please Mr. Postmanを歌うビートルズ。
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ビートルズのレコードデビューは、トニー・シェリダンとビート・ブラザーズとしてだった。
When The Saints Go Marching In。
かなり大胆にアレンジしているが、曲の最後のメロディは、ビートルズの曲でも多用されるポピュラーなものだ。
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ハンブルク公演時に、ドイツの若い芸術家集団との交流を持ったことも大きい。
ジョンは元々アートスクールに進学しており、ステュも元々画家志望だったことがビートルズが彼らの人気を得た一因という。
この前髪をたらす髪型や、黒のシンプルなウェアは、ビートルズ2枚目のアルバムジャケットに反映されている。
そこにある無表情の4人は、愛想を振りまかない。
男女の髪型の違いを無効化し、制度・存在を無化している。
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前の写真のアストリッド・キルヒャーと、ユルゲン・フォルマ―は、同じ芸術家グループの写真家だが、フォルマ―は、ビートルズが髪を下す前から、髪を下ろしていたことがわかる。
当時は、額を出すのが当たり前で、これも反抗の象徴になった。
ビートルズの髪型は、アストリッドが発明したと言われているが、ユルゲンの髪型をポールが気に入ったのがきっかけという説もあるそうで。
そして、リンゴが加わり、ビートルズが完成。
全員違ったタレントを持つ奇跡のバンドのリングが繋がった。
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一方、世の中では、相変わらず健全なポップスが流行っていた。
これは、ベルギーのThe Singing Nunというミュージシャンだそうだが、いい歌だが、毒にも薬にもならない?
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ビートルズは、プロデューサーになったジョージ・マーチンにHow Do You Do It をでビュ―曲とするよう勧められたが、4人は拒否。
その曲は、ジェリー&ペースメーカーズが歌い大ヒットした。
曲としては、間違いなくいい曲だったがなぜ4人が拒否したか。
もちろん、自作にこだわったのが最大の理由だろうが、この曲は、ダイアナ同様の健全なポップスでイケてる感がないと感じたのではないか。
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そして、Love Me Doという不思議な曲がでビュ―曲になった。
ジョンとポールのハーモニーは、対立しながら共存している。
最後は、ブルーノートで終了。
曲としては、間違いなく地味だ。
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ところが、ファーストアルバムのトップは、I Saw Her Standing Thereで、ラストは、ポップなコードと同じ。
ではなぜ、ロックに聞こえるのか。
それは、ポールのベースにあるという。
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最初のアメリカ公演時のインタビューでは、4人の特徴がよく現れている。
記者たちをおちょくっているが、明るさ、はつらつさが溢れている。
当時、ケネディ大統領の暗殺で暗くなっていた世相であったから、ますます輝いた。
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カラー映画が当たり前の時代、ドキュメンタリー感を出すためあえて白黒映画とし、ストーリーも巧妙なドキュメンタリータッチのものとした。
今でいうモキュメンタリー。
ちなみに、この題名は、リンゴイズムとも呼ばれるリンゴの造語だが、リンゴの造語の数々も、制度を無効化していると言える。
ジャズを単純化して、ブギ、ロックが生まれて、戦後の喪失感・無力感がまん延する中、明るくはつらつと登場したビートルズ。
時代の兆児と呼ぶにふさわしい。
まさに大学の講義的な内容なのだが、ビジュアルな素材も交えて、すばらしかった。