今日は壱岐2日目。
午後には帰るから、実質半日。
今、福岡空港のラウンジ。
帰りの飛行機は、なんと満席。
福岡港から、博多までの道も大渋滞で、参った。
時間に余裕があってよかったけと。
まずは、海豚鼻。
島の南端にある。
九州まで、見えてたのかな?
海豚が見えるのかと思ったら、半島の形が、海豚の頭に似てるそうな。
海人さんが見えることもあるらしい。
これは朝日。
美しい海が広がる。
そこからほど近い丘の辻展望台へ。
壱岐で一番高い山というが、200mちょっとしかない。
シンガポールでは、最高峰でも200mなかった。
ここからだと、北側だけではなく、ちょっと先まで行けば、360度眺められる。
絶景というほど、高度は高くないが。
これから向かう原の辻(はるのつじ)も見渡せた。
ここにも狼煙台らしきものがあったが、他の山城と同時代のものか?
次に向かったのが、原の辻ガイダンス。
原の辻の概略を無料で解説してくれる施設。
展示物は、レプリカが多いが、博物館と違って写真が撮れるので、いい。
復元公園の地図ももらえる。
この魏志倭人伝にある5行が、まさに当時の壱岐を的確に簡潔に表現している。
対馬との対比も見事。
そしてその場が、まさにこの原の辻と考えられている。
九州に渡ってからの魏志倭人伝は、よくわからなくなってしまうが、この辺までは、かなりの情報があったことがわかる。
原の辻の模型。
そして隣の復元公園に向かう。
前から来たかったところで、やっと来れた。
登呂遺跡、吉野ヶ里遺跡も見れたから、これで制覇?
規模は、吉野ヶ里>原の辻>登呂という感じ。
建物は、20棟近く復元されており、その用途も推測されてはいるが、もちろん、本当のことは、わからない。
ただ、住居か、倉庫か、見張り台かぐらいの違いは、確かだろう。
中も覗けるようになっている。
一番目立つ2棟。
敵から集落を守るための見張り台と、その見張り担当の詰め所だ。
稲の耕作は、始まっており、富の蓄積も始まり、争い事も始まった。
その復元公園を,見下ろす丘に立つ一支国博物館。
黒川紀章の設計だそうで、外観だけではなく、中の構造もユニーク。
この突き当たりの部屋で、6分ほどのビデオを見れて、当時の原の辻の生活を再現してくれる。
まさに、朝鮮半島との交易の窓口だった。
大きな船で来た後は、小さな船に積み見直して、川を遡り、原の辻で、交易が行われていたと考えられているそうだ。
港跡も発掘されている。
そして(ネタバレになってしまうが)、ビデオが終わるとスクリーンの後ろの壁が、ずずっと下がって、原の辻遺跡が眼前に広がる。
この演出は、すごい。
カーテンが上がるぐらいだったら、まだありえるけど。
手前は、壱岐島の立体模型。
展示は、写真撮影不可だが、ひじょうに上手く展示されており、一昨日見た対馬博物館より、さらに迫力ががあったかもしれない。
壱岐にいったら、是非訪れるべし。
さらにユニークなのが、収蔵庫をガラス張りにして見えるようにしてあること。
さらに、修復や、クリーンアップの作業室も、ガラス張りになっている。
今日は、日曜日で、人はいなかったが。
これまたさらに、子供が考古学の研究者気分になれる施設もある。
九州で一度このような博物館を見たが、ひじように良いことだと思う。
鉄器類が少なかったのが、若干気にはなったが。
4階が展望室になっていて、原の辻遺跡を見下ろせる。
そもそも丘の上にある博物館だから、眺めは最高。
360度、見渡せるようになっていた。
大充実と原の辻遺跡を見た後は、博物館の近くにある大塚山古墳へ。
車道からちょっと歩くが、大したことはない。
規模はさほどでもなかったが、島内でも最古の部類という。
まだ、大和朝廷が影響を及ぼすようになる前なのだろうか。
石室も大きくはない。
この古墳で発掘された小さな壺が、博物館に展示されたいた。
珍しいタイプのものという。
まだ、ちょっと時間があったので、近くの白洲八幡神社へ。
まず、この巨大な、真っ白の鳥居にびっくり。
その奥に、古い可愛らしい鳥居があったので、あまりにも寂しいので、大きいのを寄進した人がいたのかもしれない。
社は、こんな感じで、普通。
ふうりんさんという店のウニ丼が美味しいとガイドブックにあったので、ランチに行ってみたが、やはり他店と同様で、今は、ウニはないということで、刺身定食をいただいた。
店主が、釣り人のようで、流石美味しい。
無事、芦部港でレンタカーを返却し、ほっと一息。
来た時には、気づかなかったのだが、弘安の役で、激戦するも散った少弐資時の素晴らしい雑があった。
大陸とのいざこざに前面に立たされて来た対馬と壱岐。
満喫できた。