リスペクトコラムです。
当ブログでも最近、SDGsの意識が(仕事でも)強くなってきました。ここ最近では金融機関が得意先企業に「宣言」を推奨している様子。という事は地域の公共財であるJクラブも早く宣言をしてリスペクトしていかなければならないと思います。よくわからないから、よその様子を見ながら検討していきたいとか、関連事業をやってくださるなら協力しようというスタンスなら正直、積極的に取り組んでいるところと、ますます格差が広がっていく事でしょう。
先日、当ブログでSDGsの全クラブチェック記事をアップしていますが、先日Jリーグから似たような発表がありました。うちの記事を参考にしていない?と思わず思ってしまうくらいに似た部分がありました。Jクラブを後押しするという意味合いでは同じです。押しても鈍感で響かないようなところは、正直Jクラブとして今後しんどいかもしれないと思ってみたり。
【SDGsへの取り組み】全58クラブ
・クラブとして取り組んでいる:40クラブ(68.9%)
・クラブとして取り組むべく検討中:16クラブ
・現時点では特に取組等行っていない:2クラブ
【SDGsについての宣言・パートナーシップ】全40クラブ
・している:29クラブ(72.5%、全クラブでは50%)
・すべく準備中:6クラブ
・していない:5クラブ
【SDGsの取り組みから宣言等まで】
①各クラブの宣言など
・J1:札幌、鹿島、浦和、横浜FM、清水、名古屋、G大阪、広島、磐田
・J2:岩手、仙台、秋田、千葉、東京V、横浜C、甲府、金沢、山口、長崎
・J3:いわき、YS横浜、相模原、富山、沼津、岐阜、鹿児島
②SDGsを推進する取り組み
・J1:札幌、鹿島、浦和、F東京、横浜FM、湘南、清水、名古屋、G大阪、福岡
・J2:岩手、仙台、秋田、栃木、大宮、千葉、東京V、町田、横浜C、甲府、金沢、山口、徳島、長崎、大分、琉球
・J3:YS横浜、相模原、松本、富山、沼津、岐阜、今治、北九州、宮崎、鹿児島
※①も②にも出て来ないクラブ
・J1:川崎、柏、京都、C大阪、神戸、鳥栖
・J2:山形、水戸、群馬、新潟、岡山、熊本
・J3:八戸、福島、長野、藤枝、鳥取、讃岐、愛媛
さすがJリーグ。公式HPの画像を貼ったりと丁寧なページ作りでした。Jリーグの調査では、クラブ自らが何かしら公式HPで自ら取り組む事を表明しているところがもう7割あります。逆に言うとそこまでできていない約3割はJリーグからも遠巻きにダメ出しされているように見えます。ただ、この情報はちょっと古くなっています。地元岡山はまぁそうだろと思えますが、川崎さんは確かやってたよなぁと思えて調べたら、やはり立派な専用ページがありました。京都さんも宣言されていました。そこで「クラブ名 SDGs」で検索していき、もう一度詳しく精査して、①も②も出て来ないクラブ、最新版を改めて出させていただきます。
※①も②にも出て来ないクラブ(今日現在)
・J1:柏、C大阪、神戸、鳥栖
・J2:山形、水戸、群馬、新潟、岡山、熊本
・J3:八戸、福島、長野、藤枝、鳥取、讃岐、愛媛
こんな感じで結局「出て来ない」クラブは全58クラブのうち17クラブで3割足らず。これから取り組むクラブは京都さんのように即「宣言」しかないかもと思ってみたり。地元岡山も「やってくださる」というスタンスから、宣言して自ら手掛けた方がいいと個人的に思います。例えば岡山市や総社市の指定管理施設で、4月からスタートした一般社団法人の目玉事業で行くとか。自治体さんも喜ばれると思います。そこまでできるかどうかですが。
地域の公共財という位置づけなので、こういう社会貢献性の高い事業では、Jクラブは地元企業の模範となるべきなので、ピッタリの取り組みではないでしょうか。この調査報告では、各クラブのホームタウン活動で、SDGsの17のアクションを紐付け集計しています。延べ活動数は全57クラブで37,203回。そのランキングです。
1:「③すべての人に健康と福祉を」:32.2% 2:「④質の高い教育をみんなに」:22.4%
3:「⑪住み続けられるまちづくりを」:15.4% 4:「⑰パートナーシップで目標を達成しよう」:9.7%
5:「⑤ジェンダー平等を実現しよう」:3.8% 6:「⑩人や国の不平等をなくそう」:3.7%
7:「⑯平和と公正をすべての人に」:2.5% 8:「①貧困をなくそう」:2.2%
9:「⑮陸の豊かさも守ろう」:1.7% 10:「⑧働きがいも経済成長も」:1.3%
11:「②飢餓をゼロに」:1.2% 12:「⑫つくる責任つかう責任」:1.1%
13:「⑭海の豊かさを守ろう」:0.9% 14:「⑬気候変動に具体的な対策を」:0.6%
15:「⑨産業と技術革新の基盤をつくろう」:0.5% 16:「⑦エネルギーを関するみんなにクリーンに」:0.4%
17:「⑥安全な水とトイレを世界中に」:0.3%
Jリーグが自ら、各クラブのホームタウン活動を紐づけしてみて、各クラブに間接的にSDGsへの取り組みをPRしているように見えます。こうして見ると、「健康と福祉」「教育」「まちづくり」が圧倒的に割合が高い事がわかります。この記事をご覧になっているであろうJクラブ関係者の皆さん、ぜひよろしくお願いします。
他にも、見ているとこちらで思い込んでいる村井前チェアマン、新ファンドでどうでしょうか。ひょっとしたら見られているかもしれない野々村チェアマン、この調子でご指導よろしくお願いします。見ているとこちらで思い込み始めているBリーグの島田チェアマン、Bリーグでもぜひ。
このページには環境に関する活動もレポされています。これは昨年6月に環境省と連携協定を締結した流れか。これも素晴らしい取り組みですね。個人的にまとめてみました。
【環境に関する活動】
①環境に関する特徴的な取り組み
(清掃活動/地産地消/脱酸素/啓発活動/環境保全/資源活用/生物多様性/環境教育/フードロス/ゴミ分別/その他)
・J1:浦和、F東京、広島/湘南/柏/清水、京都/横浜FM/札幌/名古屋/鹿島、川崎
・J2:岩手、東京V、横浜C、磐田、琉球/徳島/甲府、岡山、大分/新潟、山口、愛媛/栃木、大宮/町田/熊本/長崎/仙台/秋田、山形、水戸、金沢
・J3:八戸、福島、長野、鳥取、宮崎/YS横浜/いわき、相模原、富山、沼津、鹿児島/松本/北九州/今治/岐阜
という事で長い記事になりましたが、頑張って欲しいと思います。もう「わしらだけやればえんじゃ」「サッカーだけで稼げばええんじゃ」という価値観は本当に時代遅れになりつつあります。地域の公共財としてどこまで社会連携ができるか、そこが100年続くかどうかの指標だと個人的に思っています。今は地域で目立っていても、50年経ったらサッカーは何かしらの理由で廃れていっているかもしれない。経営環境が変化して他の競技クラブにどんどん吸収されていっているかもしれない。外資など予想しなかった勢力にリストラされているかもしれない。その時にどのクラブが残るか。どこまで地域に根が張れているかではないでしょうか。その根の一つがSDGsかもしれません。
SDGs関連①:https://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20220213
#がんばろう日本 #ThankYouHealthcareWorkers #ThankYouCaregivers