事例紹介コラムです。
昨日、ヤフーニュースで「J2福岡再建へ中国マネー」というタイトルの記事が出ました。おいおい、今度は中国マネーがJ2クラブに入ってくるのかと思い、読んでみました。中国企業が福岡さんに資本参加とかあるのかなと思ったら、業務提携でコーチ料がクラブに入るようで、少し胸を撫で下ろしました。以下、抜粋して紹介。
J2福岡が、中国スーパーリーグの杭州緑城と業務提携で2年契約で合意。杭州緑城の幹部が26日に来日し、J2福岡の球団施設等を視察。J2福岡は育成システム確立のため指導者を4人派遣する予定で、年間約6千万円とみられる指導料の一部を、クラブ再建資金として活用。
杭州緑城は中国・浙江省のプロクラブで、元日本代表監督の岡田監督、昨年まで2季在任。岡田氏は退任後に同クラブの育成アドバイザーに就任。Jリーグの育成ノウハウを学ぶため、早大時代の先輩で1月に就任した福岡の野見山社長に、今回の業務提携を持ち掛けたそうです。
J2福岡は当面の資金繰りの見通しは立ったが、2014年1月期の決算は最終赤字となる見込み。福岡は経営を立て直せなければ16年シーズンのクラブライセンスを剥奪される事情もあり、下部組織の強化を目指す杭州緑城と思惑が合致。
福岡の野見山社長は準備のため、来月初旬に中国を訪れ、桐蔭学園高サッカー部前監督の山本富士雄氏や、J1鹿島でジュニアユースチームの監督を務めた賀谷英司氏らが、3月から4月にかけて派遣され指導にあたるとか。
杭州緑城足球倶楽部は浙江省杭州市を本拠地とするクラブであり、中国スーパーリーグ(1部リーグ)に所属。1998年に創設、2010年に4位に入り、'11年のアジア・チャンピオンズ・リーグに出場。'12年から2季、元日本代表監督の岡田武史氏が指揮。元日本代表の大黒選手も在籍した'13年は16チーム中で12位の成績。
また、クラブ公式HPで「クラブ予算報告」が発表されました。
J2福岡では昨シーズンにおける経営危機に陥った要因を分析し、今シーズンの予算を策定。今シーズンの経営上の最重要課題は財務体質の強化による経営の安定化。具体的には以下の2点。
①現実的な収益に基づいた予算での経営
②一般管理費・販売管理費の見直しによる大幅な支出削減
今シーズンは、クラブライセンス制度が導入されて3年目。2期連続赤字見込であり、黒字化がライセンス交付の絶対条件のシーズンとなるそうです。一方で、トップチームは最大のコンテンツであり、興業価値の低下を避けるべく、トップチームに関する経費は昨シーズンと同規模程度にて策定。しかし、J2クラブ予算平均は約10億円規模であり、予算規模の拡大は喫緊の課題。今シーズンはその規模からチーム基盤を確立する一年とし、チーム目標を設定。
・営業収益予算 876,750千円 (2013シーズン見込と同規模)
・営業費用予算 845,070千円 (2013シーズン見込より一億円程度の削減)
・営業損益 31,680千円 (3年連続赤字の回避)
予算は減らさずに、経費を削減して利益を確保するという経営方針のようですが、ぜひ頑張って欲しいと思います。最初に杭州緑城のニュースを聞いた時に、中国マネーが経営資本として入って、福岡さんがすぐに中国化するのかと勘違いしてしまいましたが、どうやらそこまではいかない様子でほっとしました。それでも杭州側がJ2福岡を視察されるという事で、何とも言えない空気も感じます。岡ちゃんこと岡田監督が橋渡し役という事ですが、当ブログとしては岡田監督に対してはイメージがもう一つなので、少しもやもや感(何やねん)があります。福岡さんは元J1の老舗クラブ、福岡県でのプロ野球ソフトバンクのような存在になるよう、早く復活して欲しいと思います。
J2福岡公式HP該当ページ:http://www.avispa.co.jp/index_box/release/release_2014_066.html
J2福岡関連⑬:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20131027
〃 ⑫:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20130819
〃 ⑪:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20120821
〃 ⑩:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20110915
〃 ⑨:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20110812
〃 ⑧:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20090416
〃 ⑦:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20070907
〃 ⑥:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20060319
〃 ⑤:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20060207
〃 ④:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20060118
〃 ③:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20051226
〃 ②:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20051014
〃 ①:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20050929