リスペクトコラムです。
今季のJ1で最下位となり、J2降格になる札幌さん。覚えていますが、札幌さんは一昔は長くJ2に定着し(地元岡山よりも数値が悪い時期もありました)、時々j1に昇格する「エレベータクラブ」でした。その後、野々村社長(現チェアマン)時代にJ1に昇格してからはすっかりJ1に定着し、もうJ2には来ないんだと思っていました。それが今回の降格劇。ACL出場が目標だった札幌さんに何があったのか。ミシャ監督で完璧と思われたチーム運営に何が起こったのかリスペクトしたいと思います。さすが札幌さん、ネットを探すと結構情報が出てきました。
【ペトロヴィッチ監督の曲げぬ信念にクラブの迷い…チーム低迷を招く…J2陥落 コンサドーレの今季を振り返る(上)】
「北海道コンサドーレ札幌は今季、J1で20チーム中19位に終わり、来季は2016年以来9年ぶりにJ2で戦うことが決まった。今季限りで退任したミハイロ・ペトロヴィッチ監督(67)の下、18年にはクラブ史上最高の4位となり、昨季まで残留争いに巻き込まれることはなかったが、第2節以降、降格圏を脱することはできなかった。」
「ペトロヴィッチ氏は、自身のサッカー信念を貫き、札幌をJ1に根付かせた。ブレずに攻撃的スタイルを推し進めるべく、厳しく指導し、選手起用も「自分が信頼したメンバーで戦う」とこだわりを持っていた。その方針は結果が出ない今年も変わらなかった。ルヴァン杯などで活躍してもリーグ戦はベンチ外。アピールしても報われない選手のモチベーションは上がらず、クラブがメンバーに関して意見しても通らない時期が続いた。補強も「いる選手でやる」と言い続け、新たに選手を取ることに積極的ではなかった。哲学を決して曲げないミシャの良さが、悪い方向に出てしまった。
5月29日、三上代表取締役GMは「今季はペトロヴィッチ監督で戦い抜く」と声明を出した。「選手の要望を聞いた」というのを大きな理由としたが、黒字必達という絶対目標も背景にあった。新たに監督を選べばペトロヴィッチ氏への違約金も発生する。仮にシーズン途中で後を託しても、一からのつくり直しでは成功の可能性が高いとはいえない。後任探しも順調には進まなかった。これまでの積み上げを基にして戦うことが、選べる最善の策だった。
コーチ陣に新たに人材を加えて体制を強化することも検討されたが、話し合いの末、現状維持を約束。その上で「ミシャにはもっと意見していってほしい」と求めた。選手には声明発表の前日に「ミシャは今季限り」とミーティングで伝え、発奮を促した。スポンサーにはクラブの意思をはっきりと伝え、夏の補強での巻き返しを宣言した。」
ペトロヴィッチ監督の曲げぬ信念にクラブの迷い…チーム低迷を招く…J2陥落 コンサドーレの今季を振り返る(上) - スポーツ報知
北海道コンサドーレ札幌は今季、J1で20チーム中19位に終わり、来季は2016年以来9年ぶりにJ2で戦うことが決まった。今季限りで退任したミハイロ・ペトロヴィッ...
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開幕2戦目から5連敗が大きかったのかな。ミシャ監督の後任として日本で実績のある外国人監督の身辺調査を行ってもいたのに決断は先送りされたようで、采配に対する疑問視から、再び解任論が出て来たのにすでに遅しでしたか。
今季は第2節以降ずっと降格圏の18位以下か。ミシャ監督は哲学を決して曲げない頑固さで出場メンバーの固定化。クラブが側には経営的な事情があり、監督を途中交代できない事も大きかったのかな。その中でクラブとチームはまとまりが無くなって、空中分解みたいになっていた事が要因なのか。
【キャンプ中に離脱者続出…開幕前の“つまづき”が前半戦の低迷に影響…J2陥落 コンサドーレの今季を振り返る(中)】
「キャンプは、序盤の1週間、フィジカル中心のメニューを主体としてきた。しかし今年は「グラウンドが硬い」という声が多く出た。新加入の選手からは「いきなりこんなに走るチームは初めて」という声も漏れた。その中でもマンツーマンDFを軸とする「走り、戦う」サッカーを体現するために、トレーニング強度は変わらず、徐々に離脱者が増えていった。ベストメンバーが固まらなかった開幕前からの“つまづき”が、前半戦の低迷につながり、9年ぶりの降格に影響した。」
「ミハイロ・ペトロヴィッチ前監督(67)のサッカーは、日本人でも「慣れるまで時間がかかる」と口にする。途中加入して試合に絡めない外国人選手にとって、短期間で把握することは難しすぎた。シーズン終盤は全員が紅白戦に参加する態勢になったが、J1残留という目標達成へ、皆が意思統一されていたとは言えなかった。
ペトロヴィッチ前監督は常々「けが人の多さ」を不振の要因に挙げていた。それは決して言い訳ではなく、18人のベンチ入りメンバーがそろわず、全体練習に復帰したばかりの選手を入れたこともあった。ただ保有選手数が最終的に34人まで増えたことで生じたひずみがあったのも、確かだった。」
キャンプ中に離脱者続出…開幕前の“つまづき”が前半戦の低迷に影響…J2陥落 コンサドーレの今季を振り返る(中) - スポーツ報知
1月の沖縄キャンプ。中盤の28日に行われた町田との練習試合の際、観客席に別メニュー組の選手が座っていた。その数は10人にのぼり、控え組同士で戦った3本目は、U―...
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ここではキャンプでの失敗からシーズン序盤からのけが人の多さにつながり、前半戦の低迷につながったとあります。けが人の増加から選手不足になるが、補強で今度は選手が増えすぎてひずみが生まれたというのもまた要因なのか。スタートダッシュという言葉にあるとおり、前半での戦いが大きく影響します。当ブログでも前半戦の成績が年間の成績に近いという一つのジンクスを持っています。
ミシャ監督のサッカーはマンツーマンDFを軸とする「走り、戦う」サッカーで、ボールの保持・非保持によってポジションが入れ替われる可変システムとされています。それを理解するのに時間がかかる。新しい選手に理解してもらう前に降格圏を出れなかったという事ですか。
【ファン層拡大狙うも「選手第一」に疑問 クラブ全体の方向性の合致で目標達成見えてくる…J2陥落 コンサドーレの今季を振り返る(下)】
「クラブは今年、「SNSで60クラブのナンバーワンを目指そう」と打ち出し、様々な企画を積極的に配信してきた。サッカーに興味がない人たちを取り入れることで、ファン層の拡大を図ってきた。その一環として行っていたTikTokは登録者が1万2000人を超え、一定の成果は残した。選手も好意的に協力し、楽しげに取り組む場面は何度も見た。ただ前述の場面だけでなく、長時間に及ぶことも多かった。「選手第一」という考えが徹底されていたか、疑問が残った。」
ファン層拡大狙うも「選手第一」に疑問 クラブ全体の方向性の合致で目標達成見えてくる…J2陥落 コンサドーレの今季を振り返る(下) - スポーツ報知
夏の宮の沢での練習後、グラウンドに残っていた選手数人が、即席の体力測定を開始した。握力を図り、閉眼片足立ちが何秒できるかなどを競い合っていた。笑顔ではあるが「...
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札幌さんは大昔から今でいうDXでは先駆者的に取り組まれていました。古くはブログ、SNSもどんどんされており、ずっとうらやましく思っていました。ただ、ここではその積極性が選手のコンディションに影響したのではないかと書かれています。
【コンサドーレJ2降格 誤算の理由は、遅かった夏場の緊急補強】
「J2降格の要因の一つは毎年のように多くの主力を引き抜かれること。決めごとの多いミシャスタイルだと、毎年再構築の時間が必要となる。そんな中で少しずつ溝が生まれていった。
その補完ができればまだいい。ただ、昨季主力のDF田中駿汰(C大阪)や欧州へ旅立ったMF金子拓郎ら5人の穴埋めは、不十分のようにみえた。今夏7人補強し、成績は劇的に上向いたが、わずか2勝の前半戦を巻き返すには遅すぎた。
夏にスポンサーから援助を募り、緊急補強できたのなら、冬の段階でできたのではないか。22年から残留争いに巻き込まれていたが、ミシャなら何とかしてくれるという考えがあったのかもしれない。
夏の補強で主力に定着したのはMF大崎とDF朴珉奎(パク・ミンギュ)だけ。特に資金を要したFWバカヨコとFWサンチェスは期待外れに終わった。フロント主導の補強策だった。新戦力をなかなか起用しなかった指揮官は「もし戦争に連れて行くならよく知っている信頼のできる人だ」と言った。なおさら、早めの補強が必要だった。」
コンサドーレJ2降格 誤算の理由は、遅かった夏場の緊急補強 - スポニチ Sponichi Annex サッカー
コンサドーレ札幌は、来季からJ2に降格する。17年からJ1で戦ってきたチームは、悲願のタイトル獲得を目標に掲げて今季スタートしたが、開幕直後から大失速。9勝10分け19敗...
スポニチ Sponichi Annex
ここでは補強に失敗した事が要因とあります。補強もフロント主導だったために、ミシャ監督は起用に消極的でここで不協和音が生まれたか。ただ、ミシャ監督依存も要因になったと読めます。確かに7年というのも長かったのかもしれません。長期政権が終わるのも大体こんな感じですものね。早めの補強が必要だったとありますが、それだけでは無かったかな。
【コンサドーレ札幌が降格したのはなぜか 「ミシャらしい」サッカーの「光と闇」】
「7年目で降格したのはなぜか?
単純に、選手の入れ替えの多さはあった。昨シーズンの途中にMF金子拓郎が欧州へ渡り、昨シーズン後に精神的な支柱だった小野伸二が引退、FW小柏剛、MFルーカス(・フェルナンデス)、DF田中駿汰、福森晃斗など主力が移籍した。補強はしたものの戦力ダウンは否めず、前半戦は8連敗を喫した。今年夏にDFの大﨑玲央、パク・ミンギュを補強したあと、8月以降は挽回したが、得点源として期待されたジョルディ・サンチェス、アマドゥ・バカヨコは空転し、反撃も失速した。
37節終了時点で66失点は2番目に多い数字で、守備の脆さは目立つ。しかし、目を引くのは、3番目に少ない42得点のほうだろう。攻撃的スタイルを標榜するチームとしては致命的だ(全34節の昨シーズンは61失点も、56得点だった)。極論すれば、得点力のある選手の欠如が響いたか。」
コンサドーレ札幌が降格したのはなぜか 「ミシャらしい」サッカーの「光と闇」
12月1日、広島。北海道コンサドーレ札幌は、サンフレッチェ広島の本拠地に乗り込んでいる。しかし、残留をかけた戦いはすでに終わっていた。広島行きの機内で、他会場の...
集英社 スポルティーバ 公式サイト web Sportiva
こうして見ると、移籍して行った選手も多かったようですね。ただ、その穴埋めができなかったという訳か。失点数がリーグワースト2とともに得点数もワースト3位。ミシャ監督の元々やりたいサッカーとは程遠い成績となりましたね。
札幌さんは来季J2ですが、Cスタには来ません。札幌さんが1年でJ1に復帰し、そこに岡山が残留しているか、岡山が再びJ2で相まみえるか、どうでしょうか。昔J2で対戦した時の事もよく覚えていますよ。札幌さん、1年でJ1に帰ってきてください。しまくんのためにも。
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