CLASS3103 三十三組

しがない個人ホームページ管理人の日記です。

赤めだか

2009-03-13 22:19:34 | 読書感想文とか読み物レビウー
赤めだか  著:立川談春

話題の図書を読んでみたのであります
赤めだか
あの立川談志の直弟子、立川談春さんの本であります

内容は、談春さんの入門から現在にいたるまでを
かいつまんで書いたという随筆と呼ぶのか
なんかわからんが、本でありました
程良い、実に読みやすくて面白かった
話題がステキってのもあるんだが、
やっぱり立川談志を書いているってのは凄いなぁと
年末にNHKの特集見た時の衝撃が
また蘇ってきたのでありました

というわけで、ろくに落語も知らないわたくしが
すっかり落語好きをうそぶいたりしてるような
そういう末期的な中で、この本はステキで無敵でありました
談春さん凄い、なにせ、高校中退して落語家になった男
しかも、本当は競艇選手になりたかったとかなんとか

まぁ、噺家になるってんだから、並じゃいけねぇという了見か
そういう面白い話でかつがれてんだか
全然わからないのでありますが、実にリズムよくて
面白い文章でありました
何か、凄い事件が起きていくわけでもないんだけども
たんたんと読んでいって、話はすいすいと進んでいき
よいところで笑いがはいって、オチもある
そんなコラムが何本も収録されているというのが凄い
電車の中で読むのに
ほどよい感じで、実用書の類とは違って
すいすいと読み切ってしまった次第であります

なぜ赤めだかというのか、それは
内容にちょろっとだけ登場したので、それのことなのかと
まだ判別しかねておるのですが、
どうも、赤めだかという落語の題目はないらしく
はてさて

読み終えてから、そのあたりは不思議だったのでありますが
格好をつけた感想をつけておくと
この本の内容が、赤めだかという落語になってて
笑いあり、人情ありの、随分面白い話だったとか
そんな風に思ったのでありました

衝撃というのか、談志がもしかしたらいなくなるかもしれない
そんなことに触れている筋は、どこか、追いつめられた感があって
なんかすげぇな、師弟愛というのか
人間模様が染みるようにステキだと思ったのであります
まったく、たいした話だよ

ところで、除夜の雪というのは演ったんだろうか