ボックス! 作:百田尚樹
最近、時間が無いとか思ってるくせに
しっかり本だけは読んでおります
つまり、本読んでるから時間がないのだな(今更)
さて、そんなわけで、先日がっつり読んだ
久しぶりに小当たりした小説であります
ボックス!、ボクシングをするという意味のBOXという単語だそうで
その題名の通り、ボクシング小説でありました
というか、漫画だこれわ
そんな素晴らしいといったらいいのか
分かり易く、痛快で、ぐいぐい引き込まれて面白い
そんな優れた、漫画っぽいテンションがたまらん小説でありました
出だしからヒロインというには、少しトウが立ってる
女教師が不良に絡まれるところから始まり
その不良を、颯爽と一人のボクシング少年が倒してしまう
そんな、使い古されたというか、どっかで聞いたような
出会いから、ぐるぐると、青春小説が展開されるのでありました
天才ボクサー「鏑矢」
努力の少年「優季」
最強のボクサー「稲村」
三人の高校生ボクサーが出てくる小説というと
少し違うのであります
個人的には、努力の少年「優季」が主役の小説だと
序盤から思わせる展開が多いのであります
彼は、頭はよいんだが、ひ弱でいじめられっこだった
けども、天才ボクサーであり、やんちゃというか
ヤンキーの鏑矢と大の仲良しで
その鏑矢がやっているボクシングに憧れる
このあたりも、優季少年の憧れが啓発されるさまが
漫画の序盤というか、ジャッキーチェンの映画のような
転落というか、男としての屈辱にまみれたところからスタートと
熱い展開であります
そして、徐々に強くというか、着実に練習をして、
言われた通りにただ続けて、誰からも無理だと思われながらも
それを、凄まじい執念のような努力で乗り越えて
少しずつ、着実に強くなっていくという
前半のストーリーがたまりません
途中、天才鏑矢と、そのライバルになる最強稲村の
試合風景がはさまれて、高校ボクシングというジャンルが
すごく丁寧に描かれていてまた楽しい
ちょっと、いらないなと思ったんだが
優季のボクシング始める動機の一つでもあった
トウの立ったヒロイン、先生との
甘酸っぱい、いわゆる、男子生徒が勘違いしてしまったという
恋愛ではない何かが、これでもかと盛られておりまして
そういうところも含めて、青春小説として
秀逸な展開で進みます
ただ、というのか
個人的にこっからは、苦言というか残念賞でありますが
先生がいちいち説明臭いというか、なんだろう
ヒロインなのに、もう一ついい女じゃないというか
高校生の純粋さを先生という立場から
冷静にかわしているのかと思ったら、そうでもなかったりとか
ふらふらしてて、なんとも、残念
さらに、中途半端な鏑矢をあわせた▼関係みたいなものになったり
そのくだりは、いらないなぁとげんなりしたのも確かでありました
ま、そういうこともあったりしてか、
後半は少し突拍子もないというか
結局だれが主人公で、どういう話だったのか
さっぱりわからないでオワってしまうというのが
残念で仕方ない小説ではありましたが
前半の努力の少年が努力して、強くなっていく様
それだけで読む価値があるんじゃないかな、なんて
思ったりしてしまうのでありました
また、鏑矢という少年もいい塩梅で描かれてんだが
もしかすると、こいつがよすぎるために
優季を主人公にしきれなかったんじゃないかしらなんて
思ったり考えたり
とりあえず、先生は重要だけどいなかったら
もっとよかったんじゃないかとか
身も蓋もない感想を書いておいて
面白かったのでよしと、締めておきます
最近、時間が無いとか思ってるくせに
しっかり本だけは読んでおります
つまり、本読んでるから時間がないのだな(今更)
さて、そんなわけで、先日がっつり読んだ
久しぶりに小当たりした小説であります
ボックス!、ボクシングをするという意味のBOXという単語だそうで
その題名の通り、ボクシング小説でありました
というか、漫画だこれわ
そんな素晴らしいといったらいいのか
分かり易く、痛快で、ぐいぐい引き込まれて面白い
そんな優れた、漫画っぽいテンションがたまらん小説でありました
出だしからヒロインというには、少しトウが立ってる
女教師が不良に絡まれるところから始まり
その不良を、颯爽と一人のボクシング少年が倒してしまう
そんな、使い古されたというか、どっかで聞いたような
出会いから、ぐるぐると、青春小説が展開されるのでありました
天才ボクサー「鏑矢」
努力の少年「優季」
最強のボクサー「稲村」
三人の高校生ボクサーが出てくる小説というと
少し違うのであります
個人的には、努力の少年「優季」が主役の小説だと
序盤から思わせる展開が多いのであります
彼は、頭はよいんだが、ひ弱でいじめられっこだった
けども、天才ボクサーであり、やんちゃというか
ヤンキーの鏑矢と大の仲良しで
その鏑矢がやっているボクシングに憧れる
このあたりも、優季少年の憧れが啓発されるさまが
漫画の序盤というか、ジャッキーチェンの映画のような
転落というか、男としての屈辱にまみれたところからスタートと
熱い展開であります
そして、徐々に強くというか、着実に練習をして、
言われた通りにただ続けて、誰からも無理だと思われながらも
それを、凄まじい執念のような努力で乗り越えて
少しずつ、着実に強くなっていくという
前半のストーリーがたまりません
途中、天才鏑矢と、そのライバルになる最強稲村の
試合風景がはさまれて、高校ボクシングというジャンルが
すごく丁寧に描かれていてまた楽しい
ちょっと、いらないなと思ったんだが
優季のボクシング始める動機の一つでもあった
トウの立ったヒロイン、先生との
甘酸っぱい、いわゆる、男子生徒が勘違いしてしまったという
恋愛ではない何かが、これでもかと盛られておりまして
そういうところも含めて、青春小説として
秀逸な展開で進みます
ただ、というのか
個人的にこっからは、苦言というか残念賞でありますが
先生がいちいち説明臭いというか、なんだろう
ヒロインなのに、もう一ついい女じゃないというか
高校生の純粋さを先生という立場から
冷静にかわしているのかと思ったら、そうでもなかったりとか
ふらふらしてて、なんとも、残念
さらに、中途半端な鏑矢をあわせた▼関係みたいなものになったり
そのくだりは、いらないなぁとげんなりしたのも確かでありました
ま、そういうこともあったりしてか、
後半は少し突拍子もないというか
結局だれが主人公で、どういう話だったのか
さっぱりわからないでオワってしまうというのが
残念で仕方ない小説ではありましたが
前半の努力の少年が努力して、強くなっていく様
それだけで読む価値があるんじゃないかな、なんて
思ったりしてしまうのでありました
また、鏑矢という少年もいい塩梅で描かれてんだが
もしかすると、こいつがよすぎるために
優季を主人公にしきれなかったんじゃないかしらなんて
思ったり考えたり
とりあえず、先生は重要だけどいなかったら
もっとよかったんじゃないかとか
身も蓋もない感想を書いておいて
面白かったのでよしと、締めておきます