名物探しとか銘打ちながら
本当に名物が置いてあるところに
ほとんど行ったことがない、エセ数寄者を長い間しておりますが
今回、ようやっと名所の一つにいけました
野村美術館
かの、財閥様の美術品をずらり並べた美術館であります
もう二年ほど前から知ってはいたのですが
なぜか行く機会がなかったというか
ぶっちゃけ、南禅寺の近くにあるという話しか聞いたことなくて
どこにある、なんという美術館なのか
全然知らなかったという悲しいお話
ここに、織部の名品がごろごろしている
そんな噂を聞いていたので是非是非と思っており
気合いを入れて京都駅から歩いたのであります(地下鉄使え)
で、早速見てきたのでありますが
まず驚いたのが、閑静すぎること
周りはかなりの人手であります、なにせ、観光の要衝というか
南禅寺から銀閣寺に抜けていく哲学の道が
すぐ側にあるし、おそらく、モミジの頃は
永観堂も近くにあるし、それはそれは忙しいだろう
そう思われるのでありますが
私がいったのは、桜がはらはら散り始めた頃でありまして
まぁ、桜吹雪がすげぇ綺麗で
ちょうど琵琶湖疎水あたりから、ずいずいと行くわけで
感激ひとしおだったのでありますが
その、人だかりが嘘のように静かな空間でありました
展示場自体はさほど大きくない
それがまず驚きでありました
まぁ、こういった小さい美術館は嫌いじゃないというか
なりの大きさではなく、名物の数が重要なのだとか
わかったようなことをうそぶきながら見る
まず常設のほうですが、残念ながら楽しみにしていた織部は
一つも展示がありませんでした、がっかり
今回、特別展示が「赤膚焼き」という遠州ゆかりの窯元特集で
そのことからか、未だに諳んじていない遠州窯のそれこれが
しずしず並んでおりました
先日というか、膳所焼き美術館で見た膳所焼きの名品に
まさるとも劣らない、膳所焼茶入れなんかは
ステキすぎると、鼻の穴が大きくなったものでありますところ
他にも、木訥とした焼き物がいくつかあったりして
これが、いわゆる綺麗さびなんだろうかと
学んだふりをしてきたのであります
で、陶磁器ばっかりだったのでよかったのはよかった
何せ、高麗茶碗があったり
紹鴎青磁の茶碗銘初花があったり
利休のそばにいた、茶坊主の人の茶杓があったり
なかなかいいじゃないかと喜んでおったのであります
名物に違いないと、名物の意味を完全にはき違えておりますが
ともあれよいと思ったので満足
と、思っておりましたら
古田織部、千利休それぞれの掛け軸を閲覧
うおお、京都国立博物館以来だ
っていうか、あの時見たのこれじゃないのか?
思ったりするくらい興奮したのでございます
さらに紹鴎の掛け軸もあったし
すげぇなこりゃ、流石野村財閥と戦慄したのでありました
この他も、その赤膚焼きという奈良の焼き物の名品も
ごろごろありまして、そちらに含蓄があったら
たまらん催しだったのでありましょうが
奈良の焼き物なんて初めて聞いたなんていう
馬鹿な私にはかいもくわからず
なんというか、よくある焼き物じゃね?とか
目が潰れているのをいかんなく発揮してきたのであります
やはり、銘に憧れるのだな
というか、箔がないとわからないのだ、わが眼力はその程度だ
悲しくなったのでありますが
それでも、最近は青磁のよさが少しだけわかった気になっており
香合なんかを見て、欲しいなぁとか呟いて帰ってきたとさ
実はお茶を呑むこともできたようなのだが
勇気がなくて点てて貰うことができませんでした
今度いったときは、点てて貰おう
そんな風に思いつつ、まぁ、なんだかんだ
楽しんだのでありましたとさ
本当に名物が置いてあるところに
ほとんど行ったことがない、エセ数寄者を長い間しておりますが
今回、ようやっと名所の一つにいけました
野村美術館
かの、財閥様の美術品をずらり並べた美術館であります
もう二年ほど前から知ってはいたのですが
なぜか行く機会がなかったというか
ぶっちゃけ、南禅寺の近くにあるという話しか聞いたことなくて
どこにある、なんという美術館なのか
全然知らなかったという悲しいお話
ここに、織部の名品がごろごろしている
そんな噂を聞いていたので是非是非と思っており
気合いを入れて京都駅から歩いたのであります(地下鉄使え)
で、早速見てきたのでありますが
まず驚いたのが、閑静すぎること
周りはかなりの人手であります、なにせ、観光の要衝というか
南禅寺から銀閣寺に抜けていく哲学の道が
すぐ側にあるし、おそらく、モミジの頃は
永観堂も近くにあるし、それはそれは忙しいだろう
そう思われるのでありますが
私がいったのは、桜がはらはら散り始めた頃でありまして
まぁ、桜吹雪がすげぇ綺麗で
ちょうど琵琶湖疎水あたりから、ずいずいと行くわけで
感激ひとしおだったのでありますが
その、人だかりが嘘のように静かな空間でありました
展示場自体はさほど大きくない
それがまず驚きでありました
まぁ、こういった小さい美術館は嫌いじゃないというか
なりの大きさではなく、名物の数が重要なのだとか
わかったようなことをうそぶきながら見る
まず常設のほうですが、残念ながら楽しみにしていた織部は
一つも展示がありませんでした、がっかり
今回、特別展示が「赤膚焼き」という遠州ゆかりの窯元特集で
そのことからか、未だに諳んじていない遠州窯のそれこれが
しずしず並んでおりました
先日というか、膳所焼き美術館で見た膳所焼きの名品に
まさるとも劣らない、膳所焼茶入れなんかは
ステキすぎると、鼻の穴が大きくなったものでありますところ
他にも、木訥とした焼き物がいくつかあったりして
これが、いわゆる綺麗さびなんだろうかと
学んだふりをしてきたのであります
で、陶磁器ばっかりだったのでよかったのはよかった
何せ、高麗茶碗があったり
紹鴎青磁の茶碗銘初花があったり
利休のそばにいた、茶坊主の人の茶杓があったり
なかなかいいじゃないかと喜んでおったのであります
名物に違いないと、名物の意味を完全にはき違えておりますが
ともあれよいと思ったので満足
と、思っておりましたら
古田織部、千利休それぞれの掛け軸を閲覧
うおお、京都国立博物館以来だ
っていうか、あの時見たのこれじゃないのか?
思ったりするくらい興奮したのでございます
さらに紹鴎の掛け軸もあったし
すげぇなこりゃ、流石野村財閥と戦慄したのでありました
この他も、その赤膚焼きという奈良の焼き物の名品も
ごろごろありまして、そちらに含蓄があったら
たまらん催しだったのでありましょうが
奈良の焼き物なんて初めて聞いたなんていう
馬鹿な私にはかいもくわからず
なんというか、よくある焼き物じゃね?とか
目が潰れているのをいかんなく発揮してきたのであります
やはり、銘に憧れるのだな
というか、箔がないとわからないのだ、わが眼力はその程度だ
悲しくなったのでありますが
それでも、最近は青磁のよさが少しだけわかった気になっており
香合なんかを見て、欲しいなぁとか呟いて帰ってきたとさ
実はお茶を呑むこともできたようなのだが
勇気がなくて点てて貰うことができませんでした
今度いったときは、点てて貰おう
そんな風に思いつつ、まぁ、なんだかんだ
楽しんだのでありましたとさ