CLASS3103 三十三組

しがない個人ホームページ管理人の日記です。

自らの身は顧みず

2009-04-27 21:21:12 | 読書感想文とか読み物レビウー
自らの身は顧みず  著:田母神俊雄

読んでみました
話題というには、時機を逸したそれですが
どんな本かと興味もありまして手にとったのでありました

言いたいことはわかった

感想としてはそれでなかろうかと思うのであります
田母神さんが言いたいことが、何度も何度も
多分同じことを繰り返しているという印象が
イメージだけでなくて事実だろうな
それくらい、徹頭徹尾つまっておりました

なぜ辞めねばならなんだか
それに対する反論を呼びかけるようなスタイルで投げて、
それから特にだれが返事してくれるわけでもないから
持論を展開してどうであろうかと問いかける
そういう本であったように思います
本当、同じ話を繰り返し書かれていることを思うと
ずっとそう思ってきたんだろうなぁと
話を聞いても、多分同じことを感じるなぁというところ
ただ、文章がうまいかというと、そうじゃないんだろうな
偉そうにそういうことも思ってしまったのであります
ちょっと、感情的というか
持論をひけらかしすぎなのかもしれない、とっつきにくい

ともあれ、内容は刺激的でありまして
よくよくネットで見かける、いわゆる右傾化したと
ひとくくりにされているそれこれがまぶされていて、
その見方もあるけど、そうばかりでもなかろう
そんなこともたっぷりであります
全部が全部賛成できるとは
とてもじゃないが思えないというか、いや、
議論の余地があるなぁと感じるところ

田母神さんとしては、この本で問題提起をして
上記のような議論をかもしたかったんだろうかしらとも
思ったりするんだが、それにしては、少しとっつきにくい
なぜなんだろうか、怖いからかしら

などなど、思ったり考えたりしながら
最終的には読み切るまで2週間も要しまして
そんなに長くもない本なのに、難解でもないのに、
なんというか読みづらかったという印象に落ち着いたのであります

ガキの頃すぎてよくわかってなかった
村山談話というそれこれや、河野談話とかいうそれとか
いかに国益に大して損害を与えてきたのか
そういうことがつらつらと書かれておるのであります
なんというか、その部分と自らの正当性といいますか
悪くなかった、と言い切る部分に限っては、
現地でこう言っている人もいる、極東だけが問題なのだという
論調なんだが、それは、裏を返すと
極東以外が問題ではないかというのと平行になってしまい
議論が進まないそれじゃないかしらと
思ったり考えたり
結局は、自分の好きな意見だけを取り入れておるということでないか

なんていう反論ができそうな危うい論調でありまして
面白いといえば、面白かったのでありました
ディベートとかしたことないので
こういうのをどうやって、有意義なものに作り替えるのか
皆目わかりませんが、問われて返さないのもいけない気がするけど
なんというか、そういうのは怖いというか
ちょっと考えてしまうなぁと、毎日の生活におわれるほど
思ってしまうのでありましたとか
当たり障りない、感想で濁しておきます