CLASS3103 三十三組

しがない個人ホームページ管理人の日記です。

スタバではグランデを買え!

2009-04-14 23:40:30 | 読書感想文とか読み物レビウー
スタバではグランデを買え! 著:吉本佳生

また実用書、ではないですが、小説ではないのを読みました
わかりやすい経済入門みたいな本でありまして
題名の結論にいたる考察が丁寧に書かれている
ステキな本でありました
同じ様なガイジンの書いたのをいくつか読んできましたが
なんだろう、どうして、日本人の書くこういう本は
ガイジンのあの、一種通販みたいな煽りを感じないのか
不思議だなぁと思ったりしながら
満足の一冊でありました

この本の本題ではないのですが、
自分の能力を過信している人が扱いづらいと
少々触れられておりまして、まさにその通りだと
思っておったんですが
よくよく考えると俺もそうだよなぁと
反省させられたり、就職活動中みたいな
なんともいえない気分を味わったのであります
というか、この年齢でそれはいけませんな(私事)

さておき、内容についてはとてもわかりやすく
物の値段はどうやってついているのか
物、というか、販売されているものの価格とは
どういう仕組みになっているのかが
懇切丁寧に書かれていてステキ
正直、ちょっと考えればわかるという内容なんだが
それを細かく、丁寧に書かれているおかげで
ああなるほど、わかるわかる、腑に落ちるわー
なんて感激してしまうのでありました
自分は頭いいと勘違いしていると
その程度で感心していることに、いたく悲しい気持ちを覚えますが
それはそれとして、とてもよい本だったように思うのであります

個人的に気になっていたといいますか
ケータイの価格設定について、結構詳しく書かれていて
今よりはもう、古い話になってんでしょうが
基本ルーチンというか、思考はかわらないでしょうし
なかなかためになると感心しきり
私は、キャリアにとって、とても有益な顧客なのだと
それがわかっただけでもよしというか
そうなんだから、もっと優遇されてしかるべしではないかと
我が儘消費者になれないかと考えたのであります

また、コストの考え方
これは極当たり前なんですが、なかなか教えて貰えないと思うところ
ロスカットという概念といいますか、
ここまでできればok、という考え方ではなくて、
こんだけは無駄にしてもokという
勿体ないと思う人にはまったく向かないんだけども
それが、一番効率的で素晴らしいと、きちんと説明してくれておりまして
いい加減意識改革しないといけないと
真剣に思ったのであります

とまれ、そんなに経済的に生きていけるわけでもないのですが
あるていど、何かを考えていれば、うまくいけるかな
そんな風に思います
多分この作者は、DOCOMOとか旧態然とした企業が
大嫌いというか、DOCOMOが嫌いなんだと思いますが
仰るとおりだと思ったりしつつ
賢い消費者にならないと、企業の食い物にされるという
ディープな話が序盤にあるという
本の構成にも憎いなぁなんて思ったのでありましたとさ

読み終わった頃には、そこの話
忘れていそうだというのがミソだよなと
感じたというお話であります